009   伊勢国一宮   三重県鈴鹿市
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 椿大神(つばきおおかみ)
本殿  猿田彦大神 主祭神    
相殿  瓊瓊杵尊       
  栲幡千千姫命 -   瓊瓊杵尊の母神     
椿岸神社 天之鈿女命 猿田彦大神の妻神  境内別宮   
  木花咲耶姫命      
 伊勢の一之宮は伊勢神宮ではなく、ここ椿大神社である。つばきおおかみ、やしろであって「じんじゃ」とは読まない。なぜ伊勢国一ノ宮が伊勢大神ではなく猿なのか不思議だ。この猿田彦というのは高天原におられた天照大神の孫が日本国に降臨するときに、ご案内をした神様として重要な役割をした。そのために今は「導きの大神」として、人々の人生を導いてくださるありがたい存在になっている。猿じゃん!などと仇やおろそかにしてはいけない。

 この神社は鈴鹿の山のふもとにある。昔御在所から東海自然歩道を通ってやってきたことがあるが、公共交通を使ってくると結構大変だ。今回は四日市駅でレンタカーを借りて、わが奥様をお導きした。猿田彦神は実際は「天のうずめ」という天照大神の代わりをした女神様が高千穂峰に降臨したのを待って、日本国にご案内した。そしてそのまま一緒になった。天の神様と地元の神様が結ばれたのだ。

 しかし猿田彦神は天照大神の代理(御杖代)を志摩の国までご案内したのち、比良夫貝に手を挟まれておぼれて死んだことになっている。これは古事記という書物に書かれているのだが、なぜこんな功績のあった神様がおぼれ死ななければならなかったのか、大変不思議なことだ。

 猿田彦についてもう少し言えば、伊勢に前からいた土着の神様で、その場所を天照大神に明け渡して、亡くなった。という。明け渡したお返しに北伊勢を与えられて、椿大神として祀られている、という話もある。いずれにしても有名な割には、実態ははっきりしない。鼻が高く赤ら顔なので外国人をモデルにしたとも言われる。
猿田彦がなぜ「椿の大神」なのか、ちょっとわからない。

実は伊勢には二つの一宮があり、もう一つは鈴鹿市の一宮にある「都波岐」神社である。もともとは「都波岐」でツバキだったのだろう。植物の椿とは関係なかったが、音に合わせ椿になってしまった。都波岐の意味は不明!

鈴鹿ICを出たところにある大鳥居  椿大神社・正面 
ご神木も神社になる  拝殿正面:平入で鰹木7本 
獅子堂:御朱印は奥で!   青石がすばらしい
元は山の上にあった:奥宮  猿田彦と鈿女の出会い 
写真 左から順に右へ 本殿に向かう。すばらしい森の中! 
拝殿:本殿は見えなかった  天鈿女の本宮(境内にある) 
椿大神社は猿田彦神を祀る  椿岸神社は奥さんの天鈿女を祀る 
椿岸神社の社殿・灯篭は朱色  松下幸之助の社:多大な寄付をした 
お土産屋さん:椿草もち  鳥居前の椿会館でお食事 

おばあちゃんの原宿と呼ばれる巣鴨地蔵通りの一番奥に「猿田彦神社」があり、最近は若者がパワースポットだと言って集まっている。

猿田彦神は出雲の佐太神社の佐陀の神と同じ神と言われている。この神も導きの神として知られ、佐太神社は大変なパワースポットになっている。佐陀=佐太=猿田 となるのだという。こちらの椿大神も強力パワースポットである。

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