014    尾張国一宮2     愛知県一宮市 
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大神(おおみわ)神社 

御祭神
大物主神(おおものぬしかみ)
  JR東海道線に尾張一宮という駅がある。ここは尾張国の一宮を中心に開けた町である。その一宮は真清田(ますみだ)神社である。そこへお参りに行く途中に、もう一つ一宮があることを知った。こちらは大神神社、大和一宮と同じく大神神社と書いて「おおみわ」神社と読む。我が三輪の名前がつく神社なので、真清田神社から歩いて大神神社に向かった。

  住宅地の中にある神社は、村の鎮守といった感じで、真清田神社に比べれば格の違いを感じる。宮司さんも居られないので、ご朱印は離れた場所に行かなければもらえないようだ。朱印集めの趣味はないので、私はべつに困らないが。

  なんでこのような神社が尾張一宮を称しているのか、ちょっと不明。大神神社という由緒正しい神社の仲間だから、一宮になったのか? 大和一宮のほかに一宮を名のる大神神社はこのほかにはない。たぶん大和の三輪一族がこの地に神さまを伴って移住してきたのだろう。

拝殿:奥は立派な社殿がある。 延喜式の式内社である。
本殿を裏から見る 尾張一之宮
鎮座地は「一宮市大和町宮地花池」 木製の狛犬、市の文化財、見ることはできない

■ 古代尾張の国は尾張氏が大きな勢力を持っていた。彼らが信仰したのが真清田の神(天の火明命)であった。
  その地に大和の大神(三輪)一族が入ってきた。彼らは三輪の神(大物主命)を信仰していた。

■ こんな近くに並立しているのは、対立勢力ではなく、親戚関係だったのではなかろうか。尾張氏が、三輪氏に対して、どうぞそのあたりを使って下さっていいですよ! と招いたのではなかろうか。

■ 一宮めぐりが楽しいのは、地元の人たちと一宮がどうかかわったかを考える楽しみがあるからだ。2社並立の国がいくつかあるが、その方が面白い。

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