017    遠江国一宮1     静岡県掛川市八坂 
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事任(ことのまま)八幡宮 

御祭神 己等乃麻知媛命 (ことのまちひめのみこと)
配神 八幡大神(以下の三神の総称)
  息長帯姫命 (おきながたらしひめのみこと、神功皇后)
  誉田別命 (ほんだわけのみこと、応神天皇)
  玉依比売命 (たまよりひめのみこと)
  この神社は昔の東海道、現在の国道一号線沿いにある。私はこれまで何回か東海道を走ったり、歩いたりしていた。西の方からくると「日坂」(にっさか)という宿場の入り口にある神社で、過去には多くの旅人がこれから登る東海道の難所「小夜の中山峠」の道中安全を祈願した。たぶん箱根の難所よりも多くの歌や紀行文が残されているかもしれない。今は小夜の中山はトンネルで抜けるので難所と感じることはない。日坂という宿場名も東海道53次の宿場名でも一番なじみが少ないかもしれない。

  事任八幡宮は「ことのまま」とよむ。人々は「願いの事のままに望みがかなう」と考えて信仰したようだが、本来は「天の言の葉を、そのまま神が伝える」という意味らしい。清少納言は「まちがっているよ!」と枕草子に書いているそうだが、庶民は願い事がかなう神社と考えていたようだ。

  私はこれまでこの宮前を通るだけで参拝したことはなかった。今回改めて参拝することにしたが、この神社にお参りするのはなかなか大変だということが分かった。今回掛川駅からバスでやってきたが、一日に数本しかない。奥宮である本宮山にも上ったりしたら、バス便がなくなってしまった。掛川駅から10キロほどなので、歩き始めたが、バスが通る道を歩くのはきつい。2時間ほど歩いてやっと駅に戻った。

   己等乃麻知媛命(ことのまちひめ)という神の名が最初の名前だが、その後に八幡神が祀られた。ことのまち姫と八幡さんは関係ないのだが、武運の神として神功皇后と一体化していったのだろう。八幡神は朝鮮由来の神さまである。八幡神を祀る一族が東進したことをものがたるのだろう。


正面の鳥居:狛犬は?? 国道一号線に面した太鼓橋
城壁のような石垣:上に社殿 日坂宿の入り口
本殿:この日は紅葉真っ盛り  境内摂社:御所神社 
絵馬 境内を見下ろす:右手が国道一号線
式内社とある。 太鼓橋:前は国道一号線
境内社の金毘羅宮 境内のご神木:大杉

国道一号線をわたって、奥宮に登っていく  けっこう長い登り!こんな石段 
本宮:社殿・大昔は一宮と言ってもこんな感じだったのだろう。 言霊の社:今は八幡宮の一部。 

掛川の城下町  掛川の城下でお昼:しらす丼
第26番宿場:日坂宿・広重 第27番宿場:掛川宿 


   遠州には一宮が2ヵ所ある。この事任八幡宮と遠州森の小国神社である。尾張や伊勢などにも一宮が2か所あるが、たいていはどちらかが敷地や社殿に優位さがある。しかし遠州の一宮はどちらも立派で優劣はない。どちらもかなり離れているからかもしれない。上に地図があるが、それを見ていただきたい。地点の入れ方が分からないので、拡大してみて下さい。

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