戸隠三社:奥社・中社・宝光社 
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◆◆◆戸隠奥社への参道:すばらしい杉の並木 2キロつずく。中間点に隋神門がある。奥社は並列で2社ある。
■奥社:祭神は「天手力男命」(あめのたじからおのみこと):天照大神が隠れた天の岩戸の扉をこじ開け、この地に放り投げた力持ちの神。
■九頭龍社:祭神は九頭龍大神 ・たぶんもともとこの地にあった地の神さま。その地に天の神さまは降臨したのだろう。
■ 長野県の戸隠高原にある戸隠神社には、毎年のように詣でている。奥社の近くの越水高原に「都立大山荘」があり、毎年2、3回は訪れているからだ。この山荘は山岳部OB有志が自力で建設したログハウスで、すばらしい建物だ。維持管理もOBがやっており、周囲の別荘とはちょっと違って、手入れが行き届いている。
■ 奥社にはいつも参っているのだが、実は中心にある「中社」や里に近い「宝光社」にはあまり参っていなかった。今回奥さまと一緒に三社を回った。奥社はまだ雪に閉ざされ、鳥居の半分まで埋もれていた。上がるのが大変だった分だけ、パワーを余計にいただいたような気がする。ここは日本有数のパワースポットと言われ、大雪のさなかでも訪れる人たちがいる。2月にスキーを履いて訪れたことがあるが、その時に薄い靴にスカート姿の女の子がいた。「パワーがあふれているから寒くない!」と言っていた。信心というのはすごいことだと思った。あまり信心の心がない私たちは寒かった。 
都立大学山荘:ログハウス 奥社参道:ここから2キロ奥に社殿 
背後が戸隠連峰:左の社が九頭龍社 右にあるのが戸隠奥社:祭神タジカラオの命
  動画:下の画像をクリックしてください。鳥の声も・・・

戸隠山の歴史:
 創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社で、起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。
  岳信仰の霊場として修験者の集まるところとなり、平安末期にはすでに全国にその名が知られた有数の道場であった。鎌倉時代には顕光寺の寺名でよばれ、比叡山延暦寺の末寺になっていた。そのころから善光寺如来信仰の隆盛に伴って霊験所としての戸隠から、一歩進んで大衆の信仰を組織する方向に進み、戸隠三千坊と称せられる隆盛をみた。
  天文二二年(1553年)から永禄六年(1563年)までの川中島合戦にまきこまれ、この間に信玄あるいは謙信の攻めにあい、戸隠山はまったく荒廃した。文禄三年(1594年)朝鮮より無事帰国した上杉景勝は奉謝のため、戸隠山の再興を図り、伽藍宮殿などを再造し、本地聖観音・不動明王・多聞天などをはじめとして、仁王・仁王堂および院家惣門などを修造あるいは新造し、また衆徒なども帰山し、名実ともに戸隠山は再興された。
  江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、一千石の朱印状を賜り、東叡山寛永寺の末寺となり、農業、水の神としての性格が強まってきました。山中は門前町として整備され、奥社参道に現在もその威厳を伝える杉並木も植えられ、広く信仰を集めました。
  その後、明治維新になり、神仏分離は発せられ、山内の仏像はじめ仏教に関係あるものを処分して、寺の僧は神官になり、寺院は一切は廃せられ戸隠神社に統一された。
 戸隠中社: 祭神  天八意思兼命(やごころ おもいかね のかみ)
◆戸隠中社
 天照大神が弟神のスサノオの悪行に怒って、天岩戸に隠れた時、岩戸神楽(現在の太々神楽)を創案した。神楽の賑わいを不思議に思った天照大神は岩戸の隙間から顔を出した。天の手力男命が豪力をもって岩戸をあけ、扉を戸隠の地に放り投げた。
 その神楽を思いついた知恵深い神で学業成熟 家内安全 営業隆昌 開運守護の外諸々の災難を祓う神としてしたわれる。通常は「思兼命」(おもいかね)とよばれる神様。思兼は高木の神(造化三神)の息子。高木の神の娘の子が天孫ニニギである。思兼は天孫のおじさんいあたるので、皇室からは特別の存在とされている。ニニギは天照大神の孫で、高天原から地上に下った神さまで神武天皇のおじいさんである。
◆戸隠神社と言えば現在はこの中社をさす。門前には坊が現在も21もあり、宿坊やそばやとして営業をしている。我らは鳥居前の「うずら屋」に行く。いつもは行列ができているそうだが、本日は閑散期だった。
神社の社殿は「唐破風入母屋造り」だそうだ。 

宝光社:
戸隠三社のひとつ、一番里に近い場所にある。 祭神:天表春命(あめのうわはるのみこと)
思兼命の息子で、天孫ニニギにしたがって高天原から降りてきた神
一番下にある神社だが、社殿に上がるのは一番大変だ。石段はほぼまっすぐに上がる。途中に踊り場があり
駐車場の下に50段ぐらい、駐車場から18段、50段、56段、86段、計260段
でも先日行った小田原の大雄山の石段にはかなわないけど
宝光社の狛犬、なかなかユニーク。
かわいらしい?? こわい!

宝光社から神道が続いている。
最初の伏拝所へ上ってみた。

まだ少し雪が残っている。
だいぶ昔、飯綱山の一の鳥居から中社まで
神道、戸隠古道を走ったことがある。
またまた走ってみたくなったが
もう昔の脚力はない。ちょっと残念。

 

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