対馬の神社  海から来た神様             2012.3.29
 
対馬の一宮 海神神社
 博多港からジェットフォイルで対馬に向かった。乗客はほとんど途中の壱岐で降りてしまい、対馬まで来る人はほんの少しだった。対馬は南北80キロ、東西18キロという細長い島で、北端からは韓国が見えるほどの近さ。戦前には対馬要塞があったが、いまは陸上自衛隊の警備隊が韓半島を睨んでいる。
 観光客に日本人はごく少なく、団体さんはほとんど韓国人だった。町の案内板もハングルが併記してあるどころか、厳原の宿では日本語がなく、ハングルのみだった。神社の絵馬もハングル。あれれ、「ここはもう韓国なのか?」、と思えるほど。自衛隊を置いて軍事的防衛するだけでなく、ここは日本だという意識を持たないと、いつの間にか侵略されるのではないか・・・・!
 
峰町木坂御前浜の奥にある海神神社鳥居。背後にある木坂伊豆山は
千古、斧を入れない聖域、すなわち神奈備山だろう。
トヨタマ姫は海神の娘、夫は山幸彦・・・・・海と山の融合だろう!


一の鳥居:ここから奥に進み、さらに270段の石段を上る

おがたまの花びら
 海神神社はトヨタマヒメを祀る「わだつみ」神社だが、豊玉町に和多都美神社があるので、「かいじん」と読むことにしたという。
 274段もの石段を登っていくと、立派な拝殿がある。拝殿の前には「おがたま」の花びらが落ちていた。おがたまは神社ではよく見かける木である。
 神幸祭ではこの急な石段を神輿が下ってくる。5月の古式大祭を神幸祭というそうだ。
 宝物の仏像は新羅仏だそうだ。国指定の重要文化財だそうだ。(新羅仏、神幸祭、玄海つつじ は案内板からの写真です)

新羅仏

 
 
和多都美神社

 対馬の真ん中あたりに豊玉町がある。豊玉とはトヨタマヒメのことだ・・・・・私も少しは日本神話に詳しくなったいる。トヨタマヒメは海の神ワダツミの娘で、竜宮城でヤマサチヒコと出会い結婚する。生まれた子ウガヤフキアエズを妹のタマヨリヒメニ預け育ててもらう。ウガヤの5人の子どもの末っ子が、神武天皇になる。すなわちトヨタマヒメは皇室の初代のおばあさんということになる。
 我が国は海からやってきた女性から始まっているのだ。この神社はそれを体現しており、鳥居は海のかなたから来る神様を導くように立っている。
 最近ここにお参りするのは、ほとんど韓国からの観光客。韓国にむかった鳥居を見て満足そうに写真を撮っている。対馬は韓国の領土だという韓国人もいる。少々悔しい。
 トヨタマヒメの墓が、神社の奥にあっる。神話の話をこじつけるなと言われそうだが、この磐座はなかなかいい。大昔は人々は自然物を崇拝した。三輪神社も御神体は山上の磐座だ。  

 対馬には「わだつみ神社」が4か所あったという。そのうち海神神社が対馬一の宮になり、
こちらは和多都美神社となっている。祭る神様はどこもトヨタマヒメとヒコホホデ、別名
山幸彦である。 観光客は多かったが、全員韓国人。バスの運転手さんに
「こんにちは!」 と言ったら、驚かれた。絵馬の裏にはハングル!




本殿、鰹木が8本、千木は縦に削がれている。男神社?

この鳥居はなんという名前だったか?

トヨタマヒメの墓所

トヨタマヒメの墓石・・・この磐座はなかなか味がある


安芸の厳島神社ではないが、海お鳥居が立っているのは
いい感じだ。鳥居の方向は竜宮城の方向を向いている。
この方がタマヨリヒメ・・・・和服を着て玉をささげている!


韓国人カップルだらけ、新婚旅行なのか??

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