我が家の金柑
2012年5月21日 金環日蝕
今回の金環蝕は我が家の真上を通る!
         
 金環日蝕(annular eclipse)が21日の朝に起こった。東京で金環日蝕が見られたのは173年前の1839年9月8日のこと。また次に東京で見られるのは、ちょうど300年後の2312年4月8日だそうだ。・・・・よく計算できるものだな??? 
 見逃すと孫子の代でも無理かも知れない。こんな記念すべき日蝕を見ないわけにはいかない。学校なんか、会社なんかサボってでもぜひ見ましょう、というわけで、わが清瀬高校のOB連中は小金井公園に集まって観測をするそうだ。当然学校や会社はお休み。後片付けをした後は新宿に出て、ランチ祝勝会だそうです。・・・・・・小金井公園は雲がかかりそうなので、夜中に車で内陸の宇都宮まで移動して写真を映したそうです。彼らの写真を借りて、このHPに追加しました。

 金環蝕のはじめは中国の方からやってきて、鹿児島、高知、潮岬、あたりから静岡、横浜、東京を通って、太平洋に抜ける。こんな日本の大都市を通過するのはこれまでもなかったし、もうしばらくはないだろう。 
◆皆既日蝕なら真っ暗になるが、金環日蝕は外にいても、言われなければ気がつかないかもしれない。・・・・・(東京では雲が出たせいもあってかなり暗くなった。)・・・・・それほど暗くならないので金環日蝕の最中でも直接肉眼で見ると目が焼けてしまう。文部科学省では、学校に、生徒には絶対肉眼で太陽を見せないようにと注意を呼びかけていた。安全のためにはかなり濃いフィルターを使わなければいけない。「昔はガラス片にススをつけて見たよな!」という大人がいるが、前の金環食は173年前の話。東京、横浜、名古屋などの大都市で経験した人はいないはず。過去の不確かな体験??など持ち出してはいけないのだ。
 私は孫を集めて我が家の3階で観測会をやろうと思っていた。遮光メガネやピンホールカメラ、木漏れ日撮影用カメラなどなど用意は万端整えました。お友達用にも遮光メガネをいくつも作りました。遮光用のフィルターは以下のものを分けてもらいました。

◆バーダープネタリウム社:ASTRO SOLAR(アストロソーラー)ND-5(裸眼用):究極の太陽観測フィルター!!。紙メーカーにいた友人に聞くと薄いシートにアルミを蒸着したフィルムだそうだ。私はアルミ箔かと思っていたが、やはり専門家に聞いてみるものだ。これを2枚重ねて双眼鏡のレンズの前に貼り付けた。肉眼用にもやはり2枚重ねで、厚紙でメガネを作って貼り付けた。このフィルム、A4サイズで2800円だそうだ。・・・・写真は試作品 試してみたが太陽を見ると、くっきり見えるがまぶしくない。

■いよいよ観測開始!! しかし雲が少し広がってきた。 
6時半ごろから見始めたのだが、だんだん曇ってきた。
テレビの画面で確かめながら、外を眺める。
我が家にはデジカメしかないので、これぐらいしか
撮れない。左は下敷きを通して撮ったもの。


欠け始め:黒点がいくつか見える。
黒点の増減は11年周期で、前の極大期が2001年だったから
2012年は極大になる予想だった。
しかし2007・8年ごろに黒点がゼロになった。
黒点が少ないのは太陽の活動が弱いということ。前回の黒点がほとんど消えた
マウンダ―周期は1645年から1715年で「小氷期」とよばれている。
黒点は2008年以降徐々に回復してきてはいるが、極大になるのはまだ数年かかりそうだ。
これから影響が出て、寒冷化が訪れるのではないかと言われているが、さて・・・・
鮮明な望遠鏡の写真は張替さん、垣田さん提供!!

ベイリービーズ:月の表面にでこぼこがあるために、接触直前、光の輪はビーズのようになる。左写真を拡大、切り抜き!

上は張替さん、垣田さんが宇都宮駅近くの公園で撮影したものです。東京では完全な金環蝕になりますが、宇都宮では本のちょっと真ん丸なリングからずれています。東京では7時33分に完全に真ん丸なリングができました。
ありゃりゃ、曇ってしまったが、これが幸いして
デジカメで右のような写真が撮れた。
望遠で最大にしたら、フィルターなしでこんなのが
撮れた。左は望遠なしで撮ったもの。
雲が多いが、金環蝕だ!! 今回の最高傑作写真!! 雲間に細い輪が見える。

やってはいけない! 黒色の下敷きはなかなかよい。

テレビの画面です。金環蝕が終わって10分余り。

私の所ではこんなのしか撮れない。テレビと同じ時刻

張替さん撮影:私の撮ったのとは、三日月の形が逆だ!


 全部欠けた太陽が映っていますが、わかりますか?? 

鉄板の上に映った木漏れ日

お隣の家の壁に!! 人物は私
金環日蝕:はじめてコンパスで丸を書きました。 植木の裏側の壁に映った木漏れ日



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