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■「てんやわんや」の大畑旅館をでて、すぐに岩松川を渡る。橋を渡らず道なりに岩松川の上流に行くと番外札所の「満願寺」にでる。そこから野井坂を上るコースに出る。野井坂は第40番観自在寺からの「中道」へんろ道である。私たちは「なだ道」へんろ道を通っているので岩松川を離れ、松尾トンネルに向かう。野井坂にしても松尾トンネルにしても、この先峠を越えなければ宇和島の平野にはでれない。

■松尾トンネルに向かって国道は上っていく。右手にベーカリーがある。こんなところでパン屋さんはやっていけるのかしら?他人事ながら心配だ。トンネルの入り口に来ると左手に大きな「へんろ道」の案内がある。トンネルは1770m、山越え道は約4q。まだ朝早く、気力も充実!トンネルの歩道は狭そうなので、へんろ道に入る。しかしすぐに後悔。出だしから路肩が崩れ、通行が危険になっている。その先もほどんど整備がなされていなかった。へんろ道保存会の方には申し訳ないが、これじゃ世界遺産にはなれないな。もっとも私は世界遺産なんか目指さなくていいと思っているが。

獅子文六の大畑旅館 大畑家旅館のお庭:奥が文六の書斎
へんろみち保存会の標識 こんな豪邸も売り物件!
松尾トンネル:ちょっと入る気はしない トンネルわきの登り口

 ■ 松尾峠を越える。
■ 松尾峠はひどい道だったが、峠にはへんろ道保存会の休憩所「わん屋」があった。立派な休憩所で、井戸まであった。もっとも飲料水には適さないそうだが、昔はオアシスだっただろう。しばらく降ると巨大な建物が建設中。ごみ焼却場らしい。さらに進むと砕石所にでる。こちらも大規模なもので、騒音、ほこりはすごい。横目に下ると庚申堂にでた。
■「悪代官に負けないで、へんろ道を守ろう」の標識。へんろ道をわざと手入れせずに放置しているようだ。そして国土省の「四国の道」に誘導しようとしている。話を聞いた人たちによると悪代官、国土省という構図らしい。がんばれへんろ道保存会!
入ったらすぐに倒木 昔は人家があったようだ:石垣 
へんろ道の案内  峠の休憩所
井戸もあったのだ 夏なら泊まれるな!
■  宇和島へくだる・・・務田へ列車で!
■庚申堂は昔のお遍路さんの道しるべだったようだ。お堂も守ってほしいものだ。
お堂の下で国道に出る。ここからは車の多い道。雨模様になってきたのでバスに乗ろうと思ったが、あと2時間バスはない。あきらめてしばらく行くとコミュニティバスがやってきた。ラッキー! 乗せてもらう。100円だった。
「悪代官からへんろ道を守ろう」とある。   巨大な採石場
ひどい道だ! これでもへんろ道 庚申堂 は見てるぞ!悪代官め!
宇安島東高校:大宣伝! 宇和島駅は終着駅 :線路はここまで!
  ■ 第41番 龍光寺 
■天気予報では明日3月2日は西日本は大荒れの天気という。1日の午後から悪くなるとのことだったので、ちょっと急いだら、12時過ぎには宇和島の駅に着いた。 宇和島の駅は終着駅でここから南に線路はない。しかしここからは予讃線と予土線が出ている。予讃線は松山に向かい、予土線は北宇和島から四万十町の窪川で土讃線につながっている。
■明日は予土線の務田(むでん)駅まで歩き、第41番札所の龍 光寺へ行く予定だった。まだ昼ちょっと過ぎだったので、予土線に飛び乗って務田に向かった。明日雨の中を歩くのは嫌だったので、今日中に回っておくことにした。宇和島駅の観光案内所で聞くと、お遍路は務田まで列車で行き、41番42番をまわって再び宇和島に戻り、そこから予讃線にのって卯之町まで行き43番に詣でるのが普通だという。42番から43番までは歯長峠(はながとうげ)を越えるが、トンネル工事中なので行くことはできないとのことだった。明日は大荒れの天気だというから、案内所の提案に従うことにした。
予土線:務田駅  三間盆地の入り口の民宿 
第41番は鳥居をくぐる。  長命水を飲んだ菅首相、粘り腰! 
本堂・大師堂は神社の両脇にある  地蔵さんの後ろは三間盆地 
第41番霊場の龍光寺  第41番札所の龍光寺大師堂 
この寺には門がない。
代わりに一対の狛犬が迎えてくれる。
なぜかこの狛犬は逆立ちをしている。
逆立ちをしている狛犬は出雲大社系と
私は考えている.

この寺のなかの神社は稲荷神社だ。
弘法大師が稲荷大明神を彫像し、
稲荷山龍光寺としたそうだ。

まさに神仏習合の見本みたいな寺だ。 
   ■ 第42番 仏木寺(ぶつもくじ)() 
■第41番龍光寺から第42番の仏木寺へは直線距離では2キロだが、山道なのでかなり時間がかかりそうだった。帰りの時間が気になっていたが、駐車場わきから墓所へ上っていくとすぐにさっき来た舗装道路に出た。そこから歯長峠へ向かう道路を上がっていくとすんなり第42番の門前に出た。こちらには「四国の道」の表示があった。
■第42番仏木寺は前の龍光寺とは違って、山奥の里しか見えない。それだけに落ち着いたのんびりさがある。わらぶきの鐘楼も風情があっていい。七福神の石像もかわいくていいなあ。
■務田駅戻りかかったら雨が降ってきた。傘は務田駅の近くのローソンに預けてきたので困っていると、第42番のお掃除をしているというおじさんが車に乗せてくれた。ちょうどローソンに煙草を買いに行く途中だという。雨にぬれなくてよかった。ありがたい。3時18分の列車で宇和島にもどり、駅上の高級ホテルに泊まる。夕食は外で名物を食べに出かけた。あまり食欲がない。
一課(この文字はない?)山仏木寺  門には寺の名前がない! 
仁王様   寺の表札がないよ〜ぉ!
茅葺の鐘楼!  かわいらしい七福神!神さま!
不動堂かな? 左手が大師堂・右本堂

■ 3月2日に行く予定だった41番、42番の札所を予土線を使って本日中に廻った。雨が降りそうだったので緊急避難だが、宇和島ー務田間の8キロを鉄道で行ったため、人力踏破は崩れた。でもまあ前回窪川でも大雨に振られ、10キロ近く自転車ごと列車に乗った。もうあまり人力踏破にはこだわらないことにしよう。
■ お遍路4日にもなると、この年齢ではかなりのハード遍路になっている。少しゆっくり、楽をしてもお大師様は優しく見守ってくれるだろうと勝手に解釈をする。明日はホテルでゆっくり休んで、昼頃に列車で卯之町まで行き、そこから43番明石寺(めいせきじ)にもうでようと考え、駅近くの料理屋で夕食。しかし食欲はないなあ。

岩松(大畑旅館)ートンネル入り口 2.5q     国道沿い 
松尾峠 へんろ道 3.9q     山道
庚申堂ー国道ー宇和島南IC 4.0q   国道
宇和島南IC−宇和島駅 (6.0q) コミュニティバス
宇和島駅ー務田(むでん)予土線 (8.0q) 予土線・列車
務田ー41番札所 2.0q     田舎道 
41番札所ー42番札所 3.8q     歯長峠への道 
42番札所ー務田(ほとんど車/歩き1q)  (4.0q)      歯長峠への道 
務田ー宇和島駅(予土線)  (8.0q)       予土線・列車
 歩きのみ 17.2km      
直線上に配置

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