鞍馬山:京都の奥のパワースポット
京都の北の方、叡山電鉄の終点が鞍馬である。ここには鞍馬天狗でおなじみの鞍馬寺がある。
その寺に、源義経、幼名は牛若丸があずけられ、鞍馬の天狗様について修行を積んだ。
『京の五条の橋の上、大の男の弁慶は長い長刀振り上げて牛若めがけて切りかかる。』
牛若丸は鞍馬から下駄をはいて弁慶と戦うために五条大橋に出かけていた。

私は鞍馬から二の瀬を通って、深泥池を通って二条城まで走ったことがある。下り坂だったが
2時間ちょっとかかった。牛若丸はどのくらいで、五条まで行って、鞍馬山に戻ったのだろう。
昔の人は足が強かったので、暗くなってからでも魔王の住む鞍馬山へ戻ることができた!!!

奥さまの舞囃子の舞台も終わったので、ちょっとゆっくり鞍馬山から貴船へ歩いてみた。
鞍馬寺は初めてのお寺だったが、この寺は魔王を祭るおもしろい寺だった。
仏教の寺というよりも、インドのヒンズー教みたいに、なんでもいいよ!という感じ。いいねえ!
座禅、念仏、唱題、祝詞、ヨガ・・・・・各自の機根に応じて、それぞれの信じる方法で生きればいい・・・とある。
下の地図は Google の画像をコピーして作ってみました。歩いた場所は赤い点線の部分。
私は鞍馬の火祭りで知られる由岐神社、義経の修行した不動堂、磐座を祀る魔王殿などに興味を持った。
奥さまは謡曲「えびら」の由岐神社、「鞍馬天狗」の僧正ガ谷不動堂、さらに
貴船神社奥宮の「鉄輪」など、謡曲にまつわる場所にひかれたようだ。
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叡山電鉄の終点:鞍馬駅

鞍馬山の天狗様だ!

鞍馬寺の山門

立派な寺の門
山門を入ると滝があり、さらに登る道(ケーブルもあり)が ある。
歩く道を行くと下のような立派な神社がある。この神社で鞍馬の火祭がおこなわれる。

由岐神社は靫神社とも書かれるそうだ。靫(うつぼ、ゆぎ)は弓の矢を入れて
肩や腰に掛け、携帯する容器のことで、「箙」(えびら)とも言うそうだ。
わが奥さまは昨日大江能楽堂で「箙」という舞囃子を舞ったばかり。何か縁を感じる。

上の写真の階段を上って振り返えると神楽殿いや拝殿

由岐神社本殿 両側に下に示した狛犬がいる。
狛犬は国の重要文化財:右の狛犬は小さな子犬を抱いている。子授けの信仰が厚い。
本殿金堂:まえの大きな石は金剛床。内奥に宇宙の力をもつ人間が宇宙と一体化するという鞍馬山の教えを表現
阿吽の虎(あうんのとら)です。鞍馬山は狛犬ではなく、虎です。虎は御本尊の一尊である
毘沙門天(多聞天)のお使いであるといわれる。毘沙門天出現が寅の月・寅の日・寅の刻であった。
中央に毘沙門天、向かって右に千手観世音、左に護法魔王尊が安置されている。

 平安京の擁護授福のため本尊が降臨した場所。翔雲臺とよばれる。板石は本殿金堂の後方の経塚の蓋石という。
「本殿金堂」の左手から石段を上がると「霊宝館」があるが、その手前に与謝野ご夫妻の歌碑がある。今年天橋立など何か所かで歌碑を見たが、あの時代によくもまあ全国を回れたものだ。


与謝野晶子の歌碑:右
「何となく君にまたるるここちして いでし花野の夕月夜かな」

与謝野寛(鉄幹)の歌碑
「遮那王が背くらべ石を山に見て わが心なほ明日を待つかな」
 
 背比べ石:左 義経ってのは背が小さかった??  僧正ガ谷:義経が鞍馬天狗から兵法を教わった場所
 
僧正ガ谷不動堂付近:謡曲・鞍馬天狗の舞台。木の根道:ここで牛若丸はバランス感覚を養った?
奥の院:磐座が祀ってある。ここは鞍馬山でもっとも奥深いところ。なんとなくパワーあふれる場所の感じがする。
 「魔王尊」とは、650万年前に金星から地球に降り立った存在(?)で、体は人間とは異なる元素から成っている。
奥の院からは石灰岩の巨岩が露出する急坂を下り、貴船川に架かる橋に出る。 


貴船神社

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