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   2009年5月23日
   神津島 天上山(572m)登山
 伊豆七島の1つである神津島の天上山という山に、登山家の重廣恒夫さんにご案内をいただいて、登ってきました。重廣さんは現在「チャレンジ4000」という企画で、全国の4000の山を登り続けておられます。友人の小林さんのお世話で、関根、櫻井、私のジイさんトリオでご一緒させていただいたのです。

 伊豆の七島は伊豆大島から三宅島、御蔵島、八丈島へむかう列と利島、新島、神津島への二列に別れている。三宅島の列は玄武岩の熔岩からできているが、新島の列は流紋岩の白い熔岩からできており、海岸も白砂なので、夏は海水浴客に人気が高い。こちらの火山列はここ1000年以上噴火をしていないが、地震は時々起こる。886年の地震で式根島と新島は離れたという。伊豆七島に式根島が数えられていないのはそのせいだというが、本当かな?

 島の概要(ホームページから) 一村一集落で、約4km の地域に約800世帯の人々が生活しております。村内の道路は入り組んでおりますが、ほとんど前浜海岸の都道にアクセスしており、迷うことはありません。商店は、ほぼ20〜30mごとに営業しており、そのため、夜も明るくにぎやかです。ほとんどのものは何でも揃うスーパーマーケットさながらです。村落内の交通手段としては徒歩が一番です。
伊豆七島 2列あることがわかる 神津島ウォーキングマップ
天上山 登山
 夜10時に竹芝桟橋から東海汽船の「かめりあ丸」で、神津島まで11時間。
 この時間でヨーロッパまで行くことができる。海外の山へ行く気分だ。高齢者割引もある。
 
 写真は前浜港からの天上山。
 船からは中高年のおばちゃんたちの団体が次から次へと。この人たちが一斉に登山口にむかう。トイレは長い順番待ちの列。

 登山口は標高は200mぐらい。指導標、階段整備されている。
 


コウズツツジの咲く山道を一時間ほどで九合目へ。ここからカルデラ壁まではほんの一息。

 眼下に神津島の集落が見える。集落はここだけ。

 カルデラ内には小さな池がいくつもある。これは千代(せんだい)池。
左は伊豆の名産、アシタバ。

 山腹は急斜面になっている。グズグズの岩石はすぐに崩壊する。天上山の斜面はどこも崩壊地。これじゃ海岸沿いの道路など造れない。
左は多幸湾からの天上山。ものすごい崩壊。

右は天上山のカルデラ壁から見下ろした長根、今にも崩れそうな斜面だ。遠くに御蔵島が見えた。
天上山の意味がわかった。天上の楽園だ!
 山の上は、遠くからみると
ほぼ平坦になっている。
 天上には裏砂漠、表砂漠と
名付けられた荒れ地がある。

 そんなところにでもコウズツ
ツジがけなげにも咲いている・
 花が咲くとそこには土ができ
風で飛ばされないようになるので、マウンドのようになる。
 あちこちにツツジの土まんじゅうがポコポコとできている。
 花の天上山という割には、花の種類は少ない。

 コウズツツジというが、ふつうのツツジとあまり違わない。

 シャリンバイは我が家にも何本かあり、こんな花が咲いている。
   相変わらず人人、九割方は元気なおばちゃんたち。

 目の下には左の櫛が峯、これは爆裂火口だろう。

 かすんで見えるのは、新島、式根島、かすかに大島が見えるとか。

 左は2.5万分の1の地形図。天上山はきれいな円形をしており、頂上部分はかなり平坦であることがわかる。

 大きなトロイデ型の火山で、噴火後中央部が陥没してカルデラになった。そのあと小さな熔岩ドームができたり、爆裂火口ができたりした。

 この山の外側にもいくつかの小さな火山がある。北側の神戸山を衛星画像でみると、山頂に火口を持ち、きれいな円形をしていることがわかる。

 山頂部での散策は楽しいが、上り下りは急斜面なので、かなり大変だ。
海岸線を巡る おもしろい岩石が!
 ここの岩石はほとんど流紋岩という火山岩だ。頂上付近の流紋岩は塊になっている。

 海岸にあるのは火砕流となってくり返し重なった流紋岩質の凝灰岩だ。

  
左上はうずまき岩 

右上は赤崎、軟らかいうちに力が加わって褶曲した。

左は赤崎遊歩道付近。

右も大きな褶曲が見える。
左は神戸山。火口付近から抗火石がとれる。その石を港へ運ぶトロッコのレールがあった。

右は神津島温泉センター。水着着用の混浴。おばちゃんで満員だった。

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