目黒不動 狛犬見物!

目黒不動には狛犬がたくさんある。狛犬ファンにとっては必須の寺だ。
「あれ!まてよ!寺に狛犬があるの??」
ここは結構有名な神仏混交の寺院で、江戸時代天海僧正によって「山王一実神道」が作られ、山王鳥居もあった。数年前にここの石段上に白い山王鳥居が作られた。今も神仏混交の寺院である。 京急の不動前という駅からは結構遠いので、私は目黒駅から歩いている。行人坂という急坂を下り、目黒川を渡って山手通りを渡る。仁王門は目黒川の低地にあるが鳥居と本堂は石段上の台地上にある。仁王門(神門かな?)には仁王様がいるが、裏側には白い狛犬がいる。


石段の下には優しい感じの狛犬がいる。犬というよりか狐かな?? 前不動の前には、これまたおかしな狛犬がいる。まるで何か悪いことをして反省をしているようだ。さらに滝ノ上の斜面には、かなり傷んだ狛犬が一対いる。詳しく調べた人によると、首から上だけの狛犬があるという。
たくさんの狛犬があったが、何かの拍子に破壊され捨てられたようだ。

石段の登り口の左側に子供をたくさん持った狛犬がいる。ふつうは対称になっているが、右側に狛犬はない。石段ではなく女坂を上ると途中に「役行者」のお堂がある。このお方が神仏混淆の修験道の創始者だが、明治の神仏分離令によって修験道は抹殺された。役行者の名前もほとんど知られていない。


石段を上がったところにあるのが都内で一番古いという狛犬、徳川時代の前期のものだという。後ろ姿がなかなかいい。

 本堂にご挨拶をして左手に進むと、微笑観音様が立っている。その右側にすばらしい狛犬がいる。台座まで彫刻が施された立派なものである。まさに芸術品の趣がある。裏側を見ると天保11年とあるので江戸末期のものだ。しかし左半身が人工的に壊されている。さらに対になっているはずの狛犬が見当たらない。よく探すと左側の狛犬の台座だけがあり、上に小さな新しい狛犬が乗っている。たぶん神仏分離令(廃仏毀釈)の時に、目をつけられ破壊されたらしい。仏像とか仏具など文化財だけが破壊されたのかと思っていたが狛犬までやられたのだ。
行人坂の途中にある大円寺には、目黒不動にあった狛犬の頭が移転されているそうだ。明治政府はいいこともやったが、結構大変な愚策をやった。ちょっと腹を立てながら境内を回ったが、紅梅が今盛り。これを見て気分を直して目黒駅にもどった。

戻る前に駅近くのAmasonの会社入り口にあるアンモナイトを見に行った。写真を撮っていたらガードマンに注意された。会社ではなく入り口なのに撮影禁止とは、気分は悪い。Amazonなんてきらだ!

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