読書チャレンジ 6日目 東京の自然史

読書チャレンジ:6日目

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ブラタモリは私の最も好みのテレビ番組である。今は全国観光案内みたいになったが最初のころはタモリさん自身の「坂道好き!」の企画だった。道路に水をこぼして、「ほらこっちに流れるでしょう!」など嬉しそうに微地形の説明をしていた姿が思いだされる。

タモリさんは日本坂道学会?の副会長だったとどこかで語っていた。そして日本地質学会表彰(地質学の社会への普及:NHKブラタモリ制作チーム)も受賞している。タモリさんが坂道探索を深めた際の教科書は今回挙げた「東京の自然史」だったのではないか?タモリさんの話の隅々から推察して私はそう確信している。

ここに挙げた本は1964年初版だがその後何回も版を重ねている。山の手台地、下町低地という言葉を普及させたのはこの本が初めてだった。「タクシーの運転手から、東京の地理に通じるコツは下町では橋を、山の手では坂を覚えることだと聞いた」と書かれているが私は貝塚先生から直接聞いた。8人しかいなかった私の学年の担当の教授(当時は助手)だった。私たちはこの本を手に坂道を上がり下がりしていた。

「東京の自然史」を読んで目の前がパット開けたという山崎晴雄さんと久保純子さんが「日本列島100万年史」を書いた。きっとタモリさんも読んでいると思う。山崎さんも久保純子さんも私のだいぶ後輩だが、東京都立大学では大変お世話になった。ちなみに久保純子さんは現在早稲田大学の「探検部」の顧問である

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