高尾山は遠かった!

 東京都民は都外へ出ることは自粛という。なので都内にある高尾山や御岳山に繰り返し通っている。今回は高尾山口の駅からすぐに川を渡って有喜堂のすぐ裏から草戸山への山稜に入った。
この道は城山ダムに続く尾根道だが、今回は草戸山(365m)から城山ダムに降りないでそのまま三沢峠へ向かい、さらに大垂水峠に降りてから、高尾山に上り返すというコースをとった。

このコースは東京都と神奈川県の県境を行くのだが時々神奈川県側にはいるので、正確に言えば東京都外に出たことになるが、まあこれぐらいはお見逃しを! 昔はこのコースは4時間かからなかったが、後期高齢者にとってはさすがに長くきつい。草戸山から景色はいいがその後は林の中。日影があっていいのだが蒸し暑く汗びっしょりになる。見晴台で初めて景色が開ける。ここから見えるのは相模原の千木良あたり。あとから地図を見たらあの「やまゆり園」のある場所だった。2016年7月26日、事件の日、私は友人の車で通行止めの中央高速道路から目の下で起こっている事件の様子をラジオで聞いていた。今回反対側の山の上からみて、あの凄惨な事件を思い出ししばらく頭を垂れた。

大垂水峠の歩道橋の上では、バスで下ろうかと考えたが、ここまで来たのだから頑張ってみようかという気持ちになり登り返した。

暑い一日だったが高尾山に上り始めるといくつかの沢を横切る。ここで水浴び、水分補給ができ気分は良は回復。しばらく林道を行き稲荷山コースの途中にでる。稲荷山コースは下山路。そのまま下った方が楽だったが、ここまで来たのだからと山頂に向かう。我が頭は、「もういいよ、下ろう!」と言うのだが、足は勝手に登り始めた。長い階段を上ると高雄山頂。ペットボトルの飲料は210円だったので、さっき汲んだ沢水で補給。

そのまま薬王院、権現堂を経てビヤマウントを横目で見て高尾山口の駅への急坂を下る。この急坂は疲れた足にくる。

 朝子どもたちが水浴びをしていた河原で私も水浴びをして着替える。そばにある温泉に行けばいいのに、ケチな年寄りだ。こんな客ばかりだと地元はちっとも潤わないだろうな。申し訳ない。夕闇迫るころ。歩行時間はほぼ6時時間。

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