峠楽会 今年度第3回、飛鳥山峠

 16日は矢来能楽堂でビデオ撮影、17日は埼玉のコーペルで環境講座、そして本日は峠楽会で飛鳥山周辺を歩いた。最近半ボケ状態なので、昔と違って事前準備がけっこう大変になっている。前回ビデオ撮影の時には充電はしっかりしておいたが、前々回とったビデオを削除していなかったので、撮影時間が10分しか残っていなかった。9分間の撮影だったが、もうひやひやだった。

コーペル講座はレジメを作る。高齢の人相手なので、ちょっとぐらい斟酌してくれるかと思っていると、鋭い質問が飛ぶ。なのでけっこう気を使って作るのだが、この作業に時間がかかった。そして18日の峠楽会、こっちも高齢者対象だが、まったく斟酌してくれない人ばかりで厳しい。案内書に間違いがあると「何やってんだよ~」と厳しい。「遊びでやってるんだから」、と言い訳をすると「遊びだからこそまじめにやれよ!」  まあ確かにそのとおりだ。
本日の峠は、川の浸食で突き破られた「峠」という例。石神井川は大昔(たぶん数万年前)は凸凹地形図にはっきり表れるところを流れていた。最終的には上野不忍池まで流れていた。いまの王子駅付近は飛鳥山から続く「地峡」であったが、石神井川はそこを突き破って下町低地に流れ出した。いま石神井川は隅田川にそそいでいる。大昔の石神井川の下流は「逆川」となって、今の飛鳥山下をながれ石神井川に合流している。江戸時代の絵図を見ると飛鳥山の谷(元峠)を2本の川が流れだしているのが描かれている。

そんなことを考えながら、岩槻街道一里塚をみて平塚神社へ。平塚亭で、てるちゃんにお団子をごちそうになりました。さらに都電、三田線を乗り継いで板橋区役所近くのてるちゃんなじみの店に行くと、なんと「いとこ」に会いました。てるちゃんと私のいとこが同じ店をなじみにしていたなんて、奇遇というよりほかはありません。

 

 

ブラリバー 銀座から築地、佃島

「ぶらリバークラブ」って、ぶらりとバーに入るクラブですか?という質問があった。昼間っからバーに行くのもいいな!と思うけど、違います! ぶらぶらとリバーを散策しようというクラブです。「リバー」は「川」ですが、我らの川は「化石川」が中心です。化石川というのは昔川があったがいまは暗渠になったり、埋められたりしたもので、まあ「川跡」ですね。

我が師匠の貝塚爽平(「東京の自然史」の著者)さんは、東京のタクシー運転手は山の手では「坂」下町では「橋」を覚えておけば勤まるというようなことを書いていた。本日行く下町には川はほとんどないが「橋」名はたくさんある。昔は川がたくさんあったという証拠だ。「川じゃなくて掘りですよ」との指摘があったが、その辺りは細かく言わない。川も掘も運河も湖もみんな橋がかかっていた。

数寄屋橋、京橋、三原橋、万年橋、采女橋、海幸橋などなどをわたって波除神社前から築地の市場を見物。いまの時間はセリ人はだれもいないが、観光客が並んでいるところがあった。場外市場ではなくて場内のお店。ながめるだけで通過して聖路加大学のあたりまで来たら「なんで食べさせてくれないの」とクレーム。本日は10人、これだけ入るには1時間ぐらい並ばなけりゃ。年寄りはおいしそうなものを見るとすぐに食べなけりゃ気が済まないようだ。

隅田川土手に座ってお腹すいた!と叫ぶTさん。なだめるのは大変だ。それでも佃大橋をわたって佃小橋まで。その先で解散。佃煮やに行っておつまみを買うT さん。まだこの時間では「ぶらりバー!」はやっていません。