ゴジラと大仏

ぶらりバークラブの今年第1回の探索行。二子玉川駅集合で、仙川をさかのぼった。本日は13人のも方が来てくださった。親子二代で来てくれた人も。でもジジババの集まりだから、若者には物足りなかっただろう。ちょっと申し訳ない。

160109gozira1160109gozira2本日のメインはゴジラと大仏だった。ゴジラは東宝の撮影所入り口の壁に描かれた11mの大きさの壁画。前回は大きさを比較する対照がなかったが、今回は我れらがゴジラに前に立ってもらって写した。大きさがわかる。

もう一つは大仏さん。東宝の撮影所のすぐ近くにある。仙川の川岸の崖上にあるので遠くからもよく見える。この大仏さんは9時から5時に旋回すると書いてあった。9時と5時にぐるっと回るのかと思っていた。そのためには9時に大仏さんの前にで待っている必要があると思っていた。

本日お参りしてみてやっとわかった。この大仏さんは通常南を向いているが、石段を上がるとセンサーが働きお参りの人の方に向きを変えるのだ。要は参道が南北を向いていないので、そのままだと横顔を拝むことになるので、人が来るたびに正面を向くようにしてある。

大変失礼だが、ついつい面白がって次ぎ次ぎにお参りしたので、大仏さんはそのたびにお顔をむけてくれたので、お疲れになったかもしれない。ごめんなさい。それはそうと、どうして最初に南向きに参拝所を作れば問題なかったのに、どうしてそうなったのか?ちょっと不思議。

ゴジラがいた!

Agozira今年の最初のぶらリバークラブは仙川探索行にした。本日下見のために二子玉川駅から歩いてみた。最初は前回歩いた丸子川との分流点に行った。多摩川低地では多くの水路が掘られていた。いわゆる六郷用水である。丸子川も六郷用水の一部である。

そこからさらに進むと旧の水路が残っているのを見つけた。これは地元の人もあまり知らない大発見。今年は最初から縁起がいい! 旧水路かどうかは「川の地図辞典」(之潮{Collegio})で調べる。この本は過去の地形図も載せられており、大変な資料になる本だ。世の中にはこんないい本がある。私の本などほとんど意味のない本だな!!

旧水路跡をたどって世田谷通りに出たら、大仏さんがあった。ぐるっと回って大仏を見て、再び世田谷通りに出たら、こんどは巨大ゴジラにであった。TOHOの撮影所の前の建物に描かれたものだ。これは目立つ。

ゴジラは海神『呉爾羅』の名からつけられた。私は子どもの頃、ゴリラとクジラを合わせた名前だと聞いていたのだが。 1954年米国はマーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験を行った。そのことに影響されて映画がつくられた。水爆実験のせいで海底に潜んでいた古代生物が突然変異を起こしてゴジラが誕生した。体内被曝によって巨大化し、性格は獰猛になり、口から高温の放射能吐きだした。自分の住むところを奪った人間を憎んで、都市を激しく破壊した。こどもの頃この破壊は恐ろしいというよりも、痛快という感じがした記憶がある。

とてつもなく獰猛で、悪の権化のようだが、ムリヤリ人間の作った放射能によって異形にされ恐れられるようになった。しかし本当はかわいそうなゴジラ。人間を恨むのは当然だよな! という風な設定で描かれていたのだろう。核実験をやった人間、特にアメリカが悪いという感情は強かったように思う。そんなことを思い出しながら、仙川を歩いて成城学園駅まで行った。11日に仲間の連中と歩くのだが、ゴジラにどんな印象を持っているか、年代別に聞いてみたら面白いだろうな。