讃岐の田村神社・祭神はモモソヒメ・モモタロウ

讃岐の一宮に来ています。この神社には数年前にも来ているのですが、モモタロウとモモソヒメの像があったことは知らなかった。モモタロウはご存知の通りの鬼退治の桃太郎。でも彼は吉備団子を持って岡山駅前にすっくと立っている。誰もが岡山県の象徴だと思っている。私も香川県にいるとは思わなかったが、地元の人に聞いてみると桃太郎が退治した鬼は讃岐の国の「女木島」にいたそうで、いまや女木島の鬼の岩屋は大変な観光地になっているそうだ。だから桃太郎伝説は香川県のお話だという。

それじゃモモソヒメは? モモソヒメというのは大和の箸墓に眠っているヒメ様で、近年は卑弥呼といわれている方だ。その卑弥呼様が何でこんなところにいるのか不思議なことだ。実は私は知っているのだが、それを確かめにやってきたのだ。

モモソヒメは第7代孝霊天皇の娘、その弟は吉備津彦で、四道将軍として吉備の国の祖先となった人だった。そんな関係でモモソヒメは吉備津彦と一緒に吉備の国づくりをしたのだそうだ。こちらの人に言わせたら姉として吉備津彦を指揮していたという。前の写真を見ていただきたい。田村神社の境内にあるモモソヒメとモモタロウの像であるが、明らかに姉が桃太郎を指揮している様子が分かる。

実はこの像は田村神社創建1300年に合わせて作られたものだそうだ。どうりで私たちが前に参ったときには見当たらなかったはずだ。この神社はなかなかおもしろい。というのはいろいろな神様をごったにして祀っている。この感じは私は好きだが、「やりすぎだよ」と思う人も多いのではないかだろうか。そんな雰囲気をもう一つ写真に乗せておきます。

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