東海道、大磯の松並木

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鴫立庵

鴫立庵

東海道には変な名所がある。「左富士」眺めである。東海道を京都に向かう時には富士山は右手に見えるはずだが、2か所だけ左側に見える場所がある。その一つが茅ヶ崎の南湖という場所だ。鳥居橋という橋の上からは左手に見えるのだそうだが、本日は湿気が多く霞んでいるので富士山は見えなかった。せっかく茅ヶ崎駅からあるいてきたのに。

そのまま相模川を渡る。関東大震災の時に相模川に架かっていた古い橋桁が液状化した地中から出現した。神奈川県の衛生センターの前に復元保存されている。解説文を読むとなかなかおもしろい。目の前の川は小さい。昔の相模川は1.2キロ移動したという。相模川に架かる馬入川を渡ると平塚市、七夕で有名なところだ。

平塚の西側、花水川の向こうに高麗山がデンと立っている。広重の浮世絵はかなり正確だ。すばらしい。

大磯にはいってしばらくすると化粧坂がでてくる。「けわい」坂とよむ。ここは「東海道は松並木!」のとおりの並木が残っている。東海道で松並木がいいのは御油赤坂間とこの大磯の松並木かな。かなり長く残っている。大磯駅は山の方へ行くが東海道は小さな沢へ下って行く。沢は鴫立沢、かの西行の庵の場所である。これまで何回も通っているが、寄ったことはない。今回は縁側で湘南サイダーを飲んだ。冷たくておいしい。元気を回復し二宮まで歩き、電車に乗った。本日は箱根の富士屋ホテルどまり。明日はポーラ美術館へ行き、マネの睡蓮を見る予定。