ワンダーハイク 2012.3.13 | |
館山城・ビャクシン巨樹・沼サンゴ・掩体壕・赤山地下壕 |
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館山城は里見氏の城だそうだが、里見氏は 徳川幕府の陰謀で、伯耆の倉吉に国替えに なり、そこで滅亡した。 廃城になった館山城はその後、放っておか れたが、近年になってコンクリート造りの城 として復元された。 由緒はないので、里見八犬伝の遺跡として 宣伝をしているが、小説である八犬伝とは 関連はないはずだ。 |
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今年はこの南房総の地でも寒くて梅の開花は 遅れていたが、やっと満開になっているという。 遠くから見るとピンクの色が見えたので、 満開の紅梅だと思ったが、近づいてみたら さくらだった。 河津桜はピンクの色が濃い。みんなが好きな ソメイヨシノは淡い色だが、こちらは色が濃い。 |
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さて里見八犬伝。曲亭馬琴の創作による 怪奇小説と。江戸時代のベストセラー。 文化11年(1814年)に刊行が開始され、 28年をかけて天保13年(1842年)に完結した。 全98巻、106冊の大作である。 上田秋成の『雨月物語』などと並んで 江戸時代の戯作文芸の代表作であり、 日本の長編伝奇小説の古典の一つである。 室町時代後期を、安房国里見家の姫・伏姫と 神犬八房の因縁によって結ばれた八人の 若者(八犬士)を主人公とする。 共通して「犬」の字を含む名字を持つ八犬士 は、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の 文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、 牡丹の形の痣を身体のどこかに持っている。 関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれ 辛酸を嘗めながら、因縁に導かれて互いを知り、 里見家の下に結集する。 |
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館山城の天守閣からの眺めはいい。 館山航空隊の先には沖の島が見える。 沖の島と館山市街との間は 関東大震災の時に1m異常隆起した。 その隆起地域を埋め立てて飛行場を 作り、首都圏の防衛につとめた。 館山は魚港であり軍都でも会った。 沖の島は造サンゴ礁の北限であるが 6000年前このあたりに サンゴ礁が広がっていた。 |
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城の南側、入り口の反対側には梅園が 広がっており、いままさに満開! 本日のワンダーはこれで十分です、と HANA崎さん! いやいやまだたくさんワンダーがありますよ! |
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城から降りたところから、沼に抜けようと 思ったが、ちょいと道が違う。 歩きなれた里道、写真の右手の鞍部(峠) を抜けて、田んぼあぜ道を通ってビャクシンの 巨樹がある十二天神社にでる。 十二天は、仏教を守る天部の神様。方角を 護る「護方神」としての性格が強い。 帝釈天・火天・焔魔天・羅刹天・ 水天・風天・毘沙門天・伊舎那天・ 梵天・地天・日天・月天 |
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ビャクシン(柏槇)はかいづかいぶきと似て いるが葉っぱがちょっと違う。それより樹の格が 違う感じ。 ここのは千葉では一番の大木。樹齢800年! 鎌倉の建長寺・寿福寺に柏槇のいい木がある。 建長寺のは樹齢750年。 一昨年訪れた中国の「黄龍」には大木が たくさんあった。 |
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沼のサンゴ層に行く途中の人工的な洞窟 の中の水の上にヒカリ藻が浮かんでいた。 ヒカリモは黄金藻類に属する単細胞の藻。 細胞内赤黄色の色素をもつとともにお椀形の 色素体を含んでいて、それが洞穴内に入って くる光を反射させます。 特に菜の花の咲くころ水面に多数浮遊するため、 水が黄金色に輝いて見えます。 天然記念物:竹岡のヒカリモの説明板 |
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沼のサンゴ層:高度20mほどの溜池の奥に この標識がある。 この標識の下の層にサンゴ礁の化石が 埋もれている。化石と書いたが、実は現生の サンゴ礁と同じものなので厳密には化石では なく遺跡だ。 いまから6000年前、縄文時代には、暖かく サンゴが育つような浅海だった。 6000年で20mほど海が下がったか陸が隆起 したことになる。この量は異常に大きい。(海が 下がったものではなさそうだ) |
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YAMA岡さんが、地元の地質学者のHON間さん を紹介いただき、シロウリガイの化石を見せて いただいた。 鮮新世(500万年前)の千倉層群に見られる シロウリガイ化石:シロウリガイはメタンや 硫化水素をエネルギー源する深海湧水生物。 現在も初島の付近の冷水塊の湧きだすところに すむシロウリガイもいるそうだ。 |
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館山の戦争遺跡 : 赤山地下壕・宮城の掩体壕 | ||||||||||||||||
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ここまでで1万5千歩以上歩いている。みなさん元気だが、帰りはバスにする。 地下壕の前から館山駅まで230円。館山駅から皆さんは4時2分の千葉駅行き 私は4時16分の特急さざなみ、午後の特急はこれしかない。たいていの人は 高速バスで行くようだ。缶ビールを飲んだら東京駅までぐっすり眠ってしまった。 次回のワンダーハイキングは養老渓谷! 5月8日(火) 川の蛇行と滝巡り |