志摩の一宮は磯部の伊雑宮であるが、その宮に参っているときに、志摩の一宮はもう一つあるということを知った。教えてくれた軽トラックのおじさんが鳥羽まで行くというので途中まで乗せてもらった。
その場所は鳥羽市の加布良という岬に近い、森の中にあった。昔は海からやってきて山道を登ってお参りしたのだろう。そんなに大きな船では近づけないので、地元の漁業の人がお参りしていたのだろう。
全国的な一宮としては、ちょっと規模は小さいし、信者の人の広がりは狭いかもしれない。なかなかいい神社ではあるが、全国的な一宮としない方がいいかもしれない。なんとなく分相応の神社というのがあってもよさそうだ。ムリに背伸びして一宮にならなくてもいいかもしれない。
2017年12月に志摩に行く機会があったので、鳥羽からレンタカーを借りてもう一度行ってみた。前には時間がなくて、神社にタッチしてもどったが、今回は神社から亜熱帯の植物の茂った領有神(うしはくかみ)の道を通って加布良古(かぶらこ)崎に行ってみた。志摩は海の道が重要だったことがよくわかった。ここは海からやって来る神社だった。
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