038    上野一宮     群馬県富岡市一宮 
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一之宮貫前神社 

 御祭神  経津主神(ふつぬし) 香取神宮の神さま:物部氏の氏神
比売大神(ひめおおかみ)  実はよくわからない神様:たぶん地の神
  高崎から出ている上信電鉄の駅に「上州一ノ宮」がある。その駅から歩いても15分ぐらいのところにこの神社がある。わざわざ一宮貫前神社というのはなにか意味があるのかよくわからない。実際旧国の一宮で、「一宮ナントカ神社」というのはここだけである。

  いろいろな風評を見ると、昔は上野国一宮は赤城神社だったが、抜鉾大明神(現在の貫前神社)にその地位を譲ったとの説話がある。大昔 赤城大明神が絹の機織りをしていたが生糸が不足したため、渡来系の技術をもった抜鉾大明神に頼んで不足した生糸を融通してもらって危機を乗り越えたそうだ。赤城大明神は、生糸を融通してもらったお礼に抜鉾大明神に一宮の地位を譲り、自分は二ノ宮になったそうだ。
上州一宮駅(上信電鉄) 自動車で来るとこちらの鳥居から入る

駅から歩いていくと徐々にのぼりが続き、急な石段を上がる。上がったところにも鳥居がある。振り返るとはるか下に街並みが見える。
目の前に総門が見える。立派な朱塗りの門だが、その門をくぐると驚く。なんと真下に向かって階段を下りる。
  このような下ってお参りするお宮を「下り参り宮」とよぶ。

  出雲大社も二の鳥居迄登って、そこから下ってお参りするがこの神社ほど急な下りではない。おそらく日本一の急な下り宮だろう。
下りきったところに拝殿がある。徳川家の寄進だという朱塗りのすばらしい社殿である。 
総門:狛犬がいる。  総門から拝殿を見おろす。 
極彩色の拝殿(重要文化財) 内拝殿から本殿(内削ぎ鰹木4本))
わざわざ一之宮貫前神社 姫大神:名前は不詳!
えらい皇族様の書! 朱塗り鳥居が多い。社地からは見上げる

言い街道が残る 宮の前は姫街道

   旧富岡製糸所が、2014年6月世界遺産に登録された。富岡製糸所は明治5年に完成した官営の器械製糸工場だった。それまでは小規模な工場があったが、品質は悪く輸出品としては難しかった。粗悪品を排して品質向上をはかり日本の近代化に大きく寄与した。ということで世界遺産になったので、観光客は増えた。

   赤城神社との話にも出てくるが、貫前神社も古代から生糸生産の拠点であった。富岡製糸所と無関係ではないなあ。世界遺産になったので貫前神社にも観光客は増えたかもしれない。

  私は参拝の後、姫街道を歩いて下仁田の方に向かった。姫街道(富岡街道)は256号線だが、そこから離れて南牧村へ向かっていった。友人がそこで写真展をやっていたからだ。
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