077    安芸国一宮     広島県廿日市市宮島町
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厳島神社 
ご祭神 
宗像三神   市杵島姫命  いちきしまひめのみこと 
田心姫命  たごりひめのみこと 
湍津姫命  たぎつひめのみこと 
世界遺産の厳島神社は極彩色で知られている。しかしどこか寂しげな風景も隠れている。
私は小学生の時代広島県で過ごした。その頃の思い出に色はない。この写真は私の宮島風景だ。

厳島神社のある宮島は日本三景の一つである。他にも日本三鳥居(他は気比神宮、春日大社)とか、
三弁天(他は江の島、竹生島)、三舞台(四天王寺石舞台、住吉大社舞台、宮島の舞台)というように
三大何とかが好きなようだ。実は神さまも三女神なのだ。

この島を治めていた佐伯氏が神を祀って、宮島とした。現在の地に社殿ができたのは推古天皇の時代(7世紀)という。
平安時代には平清盛が厚く信仰したので立派な社殿が作られた。
法皇、上皇の御幸もあり、都の文化ももたらされた。
さらに足利尊氏、義満も崇拝し、大内氏、毛利氏の庇護を受け、豊臣秀吉も多くの寄進をした。
長い間、時の権力者の庇護を受けていたので、国宝、重要文化財も多く、世界遺産に認定された。

海の上に建てられた社殿なので、台風、高潮などの被害は多かった。
修復を前提に作られているのだが、平成に入ってからは大きな被害が重なっている。
温暖化の影響なのだろう。自然災害には神様もかなわない。


宮島は案外大きい。弥山は600m近くの高さがある。 JR西日本(赤)と松大汽船(青)が行き来している。
海の中に立つ赤い鳥居 潮が引くと鳥居の下に行ける
狛犬:角がある 拝殿の前舞台:両側に狛犬がいる  阿吽の阿
回廊の床は簡単に外れるようになっている 拝殿:今は海水が引いている。
能舞台 厳島神社の社殿、回廊
神社には珍しい五重塔。神仏分離の際にも破壊を免れた。  潮が引いた後の潮だまり 

世界遺産になっているのは厳島神社だけでなく背後の山々も含まれている。
ここは山岳修行の場でもあった。空海・弘法大師が開いたとされている。
ケーブルカーを二つ乗り継いで山の上に行くこともできるが、
紅葉谷を歩く方がパワースポットの弥山(593m)には登りやすい。
弥山の途中にもいくつかのお堂がある。
「霊火堂」には1200年前にお堂を立てたときから灯っている霊火が燃え続けている。
広島の平和記念公園の「平和の灯火」もここの火を分けたものだ。

弥山は花崗岩の巨石がいくつもある。瀬戸内海は花崗岩の産地。
四角くさいころのように切ったような形は、神が削ったと思わせる。もちろんこれは
花崗岩の節理にそって割れたものだが。
2013年に弥山頂上にモダンな展望台ができた。
神域にはそぐわない感じだが、トイレがきれいだからまあいいか。
弥山に向かう  ケーブルには乗らない 
霊火堂1200年も灯しつづけている!  弥山山頂展望台 
頂上の巨岩  誰かかが並べたみたい 
 

2014年の3月31日に訪れたときの写真である。テレビで厳島神社と錦帯橋の桜のレポートがあった。
我が家は毎日が日曜日なので、ジパングクラブの3割引き切符で出かけた。
これ以上ないくらいの桜満開だった。

夜は対岸のホテルに泊まったが、そこからナイトクルーズ船がでた。
この日は大潮で、年に何回かしかない、船で鳥居をくぐれる日だった。
たまたま行ったのに、そんな日にピッタリであったとはラッキー。


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