078   周防国一宮    山口県防府市大崎
一宮一覧へ   みわHPへ
玉祖(たまおや)神社 
ご祭神  玉祖(たまのや)命 玉造部の祖(勾玉)
  石凝姥命(イシコリトメ)命 作鏡連の祖 (八咫鏡)
防府は周防の国の中心だった。小京都ならぬ小大和という感じだ。
周防国分寺や一宮の玉祖神社があるが、今の観光中心は防府天満宮だ。

九州へ流されることになった菅原道真は
「この地はまだ天皇様のおられる都につながっている。ここでお許しを請う」
とした。しかし念願かなわず九州で亡くなった。

その時(2月25日:本日だ!)天神山に神光が輝いた。
人々は菅原道真が戻ってきたとしてここに社を立てた。
九州の太宰府天満宮より先に作られたので日本最初の天満宮ということになっている。
というように防府は都とつながっていた。

あれれこれは防府天満宮のお話だ。周防一宮は天満宮よりもずっと古い。
勾玉づくり、鏡づくりの専門家が渡来してきて、この地に住み着いたのだろう。
その祖先を祀るのが玉祖神社ということになっている。

勾玉も鏡も皇室の三種の神器である。皇室ゆかりの神社ということになろうか。
今では玉祖という名から宝石、レンズ関連の企業からの
お参りが多いという。、


参道を通って二の鳥居 佐波川:下流を見る
神門は一宮の風格がある   太鼓橋の下に水がないなあ
拝殿  千木と鰹木は出雲大社と同じ 
狛犬:けっこう古い 阿吽の阿 玉祖神社は一宮  国弊社は権威が高い
佐波川のほとりに玉祖神社がある。 長なき鶏:天の岩戸の前で鳴いた。
とんでもなく大きな声でコケコッコー、7秒間 黒柏鶏(くろかしわけい)
大きなクスノキ なかなかいい感じの石垣

   朝早く防府の駅に到着した。まだどこもありていなかった。玉祖神社へのバスは11時ごろまでないという。まず歩いて行ける防府天満宮と国分寺跡にいく。防府という名前は周防の国府という意味のようだ。防府天満宮の中にある巨大な「春風楼」に登ると防府の町が一望できる。最初にここに来たのはよかった。ちなみにこの望楼を作ったのは萩の藩主の毛利氏だった。萩と防府の港である三田尻は「「萩往還」という街道で結ばれていた。坂本龍馬もこの街道を行き来した。
 
  9時になって観光案内書が開きレンタサイクルを借りた。平日にもかかわらず何人もの観光客が舞っていた。市内交通の便が悪いので、自転車が一番いい。
私は佐波川堤防を玉祖神社に向かった。遠いと思っていたが電動自転車では15分で着いた。真っ黒い鶏が大声でコケコッコーと鳴いていたのですぐにわかった。拝殿に行く前に黒鶏のご機嫌伺いに参った。とても強そうなトリだった。

  新幹線に乗るには、新山口に戻った方がいい、と言われたが、私は山陽本線で徳山に向かった。こちらの方が海が見えて気分がいい。それにもう30年も前だが、この線に沿って走った場所を思い出したかったからだ。徳山のコンビナートで出勤時の人たちと一緒になった。寅さんの「労働者諸君!、本日も元気に働くように!」というセリフを頭の中で反芻していた。そんなことを思い出していた。新幹線だと記憶を引き出す暇がない。
 

一宮一覧へ みわHPへ