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伊弉諾神宮 |
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ご 祭 神 |
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと) |
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伊弉諾尊 伊弉冉尊
この両神は神様の住む高天原から「天の浮橋」を通って下界に降りてきた。下界はまだ混沌とした世界であったが、両神は「天の沼矛」を橋の上から混沌の中におろし、コーロコーロとかき回した。しばらくして矛を引き上げると滴り落ちる塩がつもり重なって「おのごろ島」ができた。
おのごろ島に降り立った両神は「天の御柱」の周りを別々の方向から回った。出会ったところで
女神「吾身は成り成りて、成り合はざる処あり」
男神「我身は成り成りて、成り余れる処あり」
男神「我身の成り余れる処をもて、汝身の成り合ぬ処に刺し塞ぎて、国土生み成むと思ほすはいかに?」
この後ご夫妻の神は淡路島をはじめとする大八島を産む。
大仕事をなし終えた伊弉諾尊は多賀の地にある「幽宮」(かくりのみや)に鎮まった。
多賀の宮は滋賀県の多賀大社という説もあるが、淡路島のこの場所の方が合理性があるとされている。
ご夫婦はその後決別する。伊弉冉尊は紀伊半島の「花の窟屋」に鎮まっているが、昭和7年政府は元夫婦を一緒に祀ることを許可した。両神が祭神になるのはつい最近のことなのだ。 |
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正面の参道、 |
神戸からレンタカーで来た |
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平入の拝殿 |
いろいろな表記があるが「伊弉諾神宮」 |
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西鳥居 狛犬が立派 |
くにうみロードに立つ灯篭 |
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すべての中心は国生みの地に! |
境内の太鼓橋 |
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あちこちに国生み伝承の地がある |
大楠も神になる |
日本遺産になった |
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古事記の記事は、伊弉諾神、伊弉冉神が「雨の浮橋」で沼矛をおろして、滴り落ちた塩が固まって「おのごろ島」ができ、そこで結婚して淡路島などの国を産んだと書かれている。
「おのごろ島」の候補地はいくつかある。赤い鳥居の「おのころ島神社」などもあるが、淡路島の南にある小さな「沼島」(ぬしま)が最もふさわしい候補地と思う。
昔から中央構造線の調査で私は何回か訪れ、「天の御柱」=上立神岩もあり、天の沼矛(ぬぼこ)と沼島になにか共通性があるような気がして、沼島こそが「おのごろ島」と思っている。
日本書紀では「おのころ」と濁らないが、古事記では「おのごろ」となっている。私は古事記の表記にした。
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日が出ずる国? |
沼島は土生港から連絡船で10分! |
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伝承の一つ、おのころ島神社(淡路島内) |
天の御柱? この周りを両神が回った |
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沼島 伝承地の一つと謙虚だ! |
中央構造線が土生(はぶ)港の間を通る |
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2022年の12月に淡路島と沼島を訪れた。私はもう車の運転ができないので
前橋の小林さんご夫妻の車に便乗して、連れてきてもらった。
わが奥さんを含めて皆さん、淡路島が国産みの舞台だったと思っているが
微視的に見れば、沼島(ぬしま)が最初に生まれた島だったとは知らなかった。
フェリーに乗って島に渡り、峠を越えて反対側の海にすっくと立つ
上立神岩を見たら、皆さん、ここが「おのごろ島」だと納得してくれた。
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