|
|
北海道神宮 |
|
ご祭神 |
大国魂神 |
おおくにたまのかみ |
日本の国土のもとになる神 |
大那牟遅神 |
おおなむちかみ |
国土経営・開拓の神様 |
少彦名神 |
すくなひこなかみ |
国土経営・医薬・酒造の神 |
明治天皇 |
めいじてんのう |
北海道開拓を始めた天皇 |
|
|
|
■明治2年(1869)蝦夷地と呼ばれ、どこの国にも属していなかった北の土地を明治政府は「北海道」として支配することになった。開拓判官として佐賀藩の「島義勇」が開拓三神の鏡を自ら背負って箱館から札幌の地に赴いた。
■明治3年に島義勇は仮社殿を造り、北海道一宮とした。その場所は北5条東1丁目あたりだったとされている。この神社は翌年「札幌神社」と命名され、国幣小社に列した。その後官幣大社まで地位は上がった。
■島の札幌の開発計画は京都のような碁盤の目のように整備されたもので、札幌神社は円山の広大な土地に新社殿を造営した。しかしあまりにも巨額の予算を投じたために島判官は解任された。島はその後佐賀の乱の首謀者として刑死した。その後名誉回復はなされた。
■昭和39年(1964年) 明治天皇を増祀し祭神は4柱になった。名前も札幌神社から北海道神宮に改名し、現在に至っている。長い歴史を持つ本来の一宮ではないが、新一宮として沖縄の波之上宮などと同じように扱われている。 |
|
|
|
|
島義勇の像 |
|
島義勇の計画した碁盤目状の街並み |
|
|
|
一ノ鳥居 参道前から1キロ手前 |
参道の灯篭、足の形が珍しい |
|
神門と拝殿の屋根の鰹木は5本と7本、俗説では奇数=男神が祀られている。 |
|
|
神門にかかる独特のしめ縄 |
切妻平入の拝殿(切妻は出雲型、平入は伊勢型) |
|
|
第2鳥居、大きな鳥居が3本ある。 |
⇒の細い棒は「鞭掛け」というそうだ! |
|
札幌の開拓と同時に造営された神社なので歴史はないが社殿は
伊勢神宮の古材を得て古き歴史を地作り出している。
建物は神明造りであるが、妻入り平入りの拝殿を持っている。
外から見ることはできないが本殿も伊勢神宮と同じ平入である。
妻入りは出雲型で国つ神を祀り、平入社殿は天つ神を祀ることが多い。
北海道神宮は国つ神の大国主神、天つ神の明治天皇を祀る折衷型の神社である。 |
|
|
|
狛犬は境内にはおらず塀の外側に密かにいる。耳がかわいい。 |
|
|
最初にできた札幌神社 |
三番目の鳥居 西門 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
北海道神宮 頓宮(とんぐう) 北海道神宮を遥拝するために作られた中心部の宮 |
|
|
丹後一宮籠神社の狛犬と同じ形 恋愛成就 |
札幌最古の狛犬。子宝安産! |
|
北海道神宮は、明治天皇によって新しく手に入れた土地に神社を造る手本になった。
祭神を天照大神ではなく開拓三神にしたことは、その工夫であった。
北海道神宮を「新一宮」を加えることは、由緒から考えると意味がないと思う。
しかし無視すると現在の日本国土である 北海道、東北、琉球を認めないことになる。
歴史的意味はないが、新一宮も加えた方が現在日本国の一宮巡りをするときに
余計なことを考えなくて済みそうだ。
一宮巡りの最後に琉球一宮、津軽一宮、陸中一宮、岩代一宮などを付け加えた。 |
|
|