092   豊後国一宮   大分県宇佐市南宇佐
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宇佐神宮


一之御殿   二之御殿   三之御殿
八幡大神   比売大神   神功皇后 

誉田別尊   多岐津姫命   息長帯姫命 
(応神天皇)   市杵嶋姫命   (応神天皇母)
    多紀理姫命    

宇佐神宮は古くは宇佐八幡宮と呼ばれ、全国4万6千ある八幡様の総本宮である。
もともとは渡来の八幡大神を祀っていたが境内にある弥勒寺と神仏習合し
八幡大菩薩との称号を大和朝廷から受けていた。

 

八幡神が応神天皇であるとの説は、大和朝廷の大神氏(おおが氏)が
宇佐を支配するようになってからであり、応神天皇と八幡神との習合を進めていった。

いま下宮に祀られている大神氏は、宇佐八幡宮を天皇家の祖廟として
大切に祀った。こののちに源氏は八幡神を氏神とし、一般にも八幡信仰は広まっていった。

一之御殿の八幡神は応神天皇、三之御殿は応神天皇の母である神功皇后が祀られている。
しかしもともとの比売の大神はどなたであるかはいまだに謎である。
天照大神、卑弥呼、台与などが比売の候補であるが
今は宗像の三姫とされているが、まだなぞは解けない。
二之御殿(比売大神)を祀る 本殿は一番高い亀山(古墳?)の上にある
西大門前の鳥居 西大門は工事中
本殿に向かう・右手が下社 表参道:バス停の近く
さすがUSA 英語の案内板 神仏習合の弥勒寺
神功皇后がお乳を入れて応神天皇に飲ませた 本殿の北門:モノレールがある
勅使門へ続く、鉄の鳥居があった 一直線の参道
一之御殿には大神氏が相殿に! 下宮・上宮同じ様式
勅使門・一般人は通れない 屋根付きは「呉」門

769年称徳女帝は僧の弓削道鏡を天皇にしようと画策をした。
宇佐八幡大神の「道鏡を皇位につけるように!」とのお告げを
確かめるため女帝は和気清麻呂を宇佐八幡宮に派遣した。
お告げは「無道のものを早く掃除(そうじょ)すべし」であった。

報告した清麻呂は、道鏡の怒りに逢い「穢麻呂」に改名させられ
アキレス腱を切られて大隅に流された。
しかし300頭の猪に護れて宇佐八幡を再び訪れたところ、
奇跡が起こって傷ついた足も治った。
女帝が亡くなった後、道鏡は追放されなくなった。

無道のものに皇位を奪われるという危機を救った清麻呂は
宇佐八幡宮の護王神社に祀られている。

この話は宇佐八幡宮が天皇家と深く結びついていることを
示す証左であるが、なぜ結びついているのかについては謎である。

宇佐八幡は大分県の国東半島の根っこにある。
国東地域には宇佐八幡の僧が開いた「六郷満山」と呼ばれるお寺がある。
ここは宇佐八幡宮と同じく神仏習合の寺社で
摩崖仏など独特の文化が根付いている。
私は全国の狛犬を廻っているが、国東ほど面白い狛犬は見たことがない。
櫛海の山神社 笑い狛犬 長安寺の狛犬
頭の上に灯篭、極珍しい 別神社 玉乗り狛犬、玉に触ると開運
直線上に配置
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