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■まだお遍路には早い時期なので、人は少なく朝の寺は寒い。昨日泊まったのは我々のほかに若い男だけ。オーストラリア人は境内の通夜堂にシュラフを敷いて寝ていた。通夜堂は無料だが、暖房はないのでさぞ寒かったろうな。
■本日は10q先の内海(うちうみ)から登り始める柏坂(かしわざか)が最難関だ。へんろ道は昨日の松尾峠よりも100mも高い峠を越えている。我々にはちょっと無理そうだったが、内海からトンネルを抜けて海側に出る国道56号線が「四国の道」になっている。普段は四国の道を嫌っていたが、本日は国土省の「四国の道」に従うことにした。国道には歩道もついているし、なにより海の景色がすばらしい。峠越えではこの景色は見えない。あまり修行的ではないが、まあいいか。

      第40番札所 観自在寺
■愛媛県に入って最初の札所。第40番だが第1番札所から一番遠いので
「裏関所」とも呼ばれ、ここがへんろ道の真ん中と思われているそうだ。
■ここから次の札所に行くための道は三通りあった。
1.なだ道           13里    ・・・・・今回のコース
2.中道 大がんどう越え  13里  (峠高度450m)
3 ささ山越え         14里半 (霊山の篠山の高度1065m)
観自在寺の本堂・入母屋つくり 観自在寺・仁王門
観自在寺・仁王門 栄かえる:願いをかけて撫でる
大師堂: オーストラリア人 アンディ君

 s■ なだ道 海側の道を行く!
第40番札所から三つの遍路道があった。最難所の「ささ山道」はこの地図にはない。中の遍路みちは、内海(うちうみ)からの道が一番歩かれている。登りがきついので、我らは海岸の「なだ道」を通った。「嵐」という名の集落があった。
四国の道、案内石柱 
海岸に民家:津波怖いなあ 
八百坂バス停:アンディ君と合流  菊川橋:右へんろみち、左四国の道 
へんろ道整備のおじさん (菊川) 須ノ川海岸 遊歩道  
ゆらり内海:温泉施設  小学生のアイディア 鯛 
塩定集落(真珠養殖)の入り口 大わらじ??  津島町塩定の真珠養殖 
■  嵐坂トンネルを越えて津島町岩松へ
大門の集落:いい街並み   どこもさびれている 鴨田
芳原川の堤防が遍路道 (於泥橋) 桑名からのお遍路(鴨田橋):岩松まで一緒 
岩松の街:旧市街湾奥か河口か?? 岩松の街:いい街並み 
獅子文六の宿:われらも泊まる  獅子文六の「てんやわんや」 

■ 津島町の岩松が本日の終点。高速道路が岩松の近くまで来ているので、地図と現状はかなり違っている。本日は札所がないので歩き遍路にしか出会わない。アンディ君も桑名からのおじさんも柏坂を上ったようだ。私らは海岸沿いの景色のいい道を通った。風が強く寒かったが、途中にいい温泉施設がありゆっくり休めた。
■ 嵐坂トンネルには歩道用のトンネルもあった。こちらは四国の道、国土省の管轄なのですばらしく整備がなされている。ほんのちょっとでも遍路道に予算を回してくれればいいのに。
■ 大門、何とか寺の門前町で山道からのコースと合流。アンディ君が対岸を歩いている。若者はやはり早い。我らはゆっくりいく。お接待所で桑名のおじさんがいたけど、そのまま通過。お接待を受けて休んでしまうともう先に進めなくなる。しばらくすると桑名おじさんが追い付いてきた。明日は30キロ行くので6時出発とか。ローソンで明日の朝食を買っていくというので分かれる。事前に桑名ー阿下喜往復のトレーニングをしてきたというだけあって、すごい脚力だ。
■岩松は津島町の中心地だ。たくさんの旅館があるが私たちは獅子文六が「てんやわんや」という小説を書いたという「大畑旅館」に泊まった。築100年とかで立派だが、窓はガタピシで寒いこと。広い部屋でよかったが寒くて早々に布団をかぶる。獅子文六という名前は聞いたことはあるが小説は読んだことはない。「大番」という小説が映画化されて、森繁久彌が出ていたような??

観自在寺ー菊川  2q      国道沿い 
菊川ー内海 4q      国道沿い 
内海ーゆらり内海 2q   トンネル海岸歩道
ゆらり内海ー嵐 4q トンネル国道
嵐ー大門 4q 旧道
大門ー岩松 6km     旧道・堤防 
  22q      いい旧市街 
直線上に配置

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