095   肥前国一宮1    佐賀市大和町川上
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與止日女神社
祭神 與止日女命 
(=豊玉姫命)竜宮城の乙姫、神武天皇の御祖母

肥前国では千栗八幡宮とここ與止日女神社の二つが一宮を名乗っている。
延喜式にのる古社であるが肥前国では田島坐神社が大社として安全航海の神として
崇敬されていた。しかし遣唐使が廃止されると田島神社の地位は低下した。
その間に国衙に近い與止日女神社の地位が上がり一宮として崇敬された。

二の鳥居:がっしりとしている 豊玉姫の別名、海神族との関連あり
三の鳥居:重文!   入母屋造り唐破風:本殿は五間社流造
3対の狛犬がある。背筋が伸びている 狛犬も桜満開に満足! 

淀姫神社河上神社とも称されている。河上とは嘉瀬川の上流部にあることだろう。
写真のように風光明媚な場所であり、惣座橋を渡って一の鳥居にむかった。
惣座は惣社のことではないか?もしかすると
この神社が肥前国の惣社だったのではないかと私は思っている。

肥前一宮と国府、国分寺の関係 下流に見えるのが惣座橋!
国庁から総座橋を渡ると与止日女神社 前に来た時もここで饅頭を買ったなぁ

與止日女は神功皇后の妹で、子宝に恵まれなかった。
この神社にある自然石をなぜたところたちまち懐妊して立派な子を産んだそうだ。
その石は「金精様」とよばれ河上神社に祀られていた。
それからこの神社は子宝に恵まれるというご利益があるとされている。
その他、夫婦円満の夫婦杉もあり、多くの人たちが訪れている。

ちょっと写真ははばかられるが・・・ 左の金精さまの由来
夫婦円満の夫婦杉、阿形の狛犬   ご神木の大楠、先代は枯れた!

九州各地では神功皇后の影がちらちらする。ここ肥前一宮でもご祭神の
與止日女さまは神功皇后の妹で、ここの自然石に触って懐妊したという。

神功皇后もお腹に子を宿して三韓征伐をして筑紫国に戻って産んだ。
私は、懐妊したのは神功皇后で、話がごっちゃになっていると感じている。


当地では、なまずを淀姫さんの御眷族(お使い)といって食べません。
肥前風土記の川上の神の条に
「或は人其の魚を畏むものは殃無く、或は人捕り食へば
死ぬこと有り」
とある。
その魚がこのなまずになったのではないかと思われます。


今回は肥前国府遺跡とあわせて肥前一宮を巡った。
ちょうど桜満開の時期で、大いに堪能できた。
10年前であれば佐賀駅から歩いて来る距離だったが
体力もなくなったので観光タクシーを使った。SAGAMDOという
観光案内所の企画で、2時間貸し切り2000円という安さだった。
来年もやっていればまた来たいのだが
来年もできるかどうか不確定とのこと。
3月31日でこの企画終了した。残念!

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