098   日向国一宮   宮崎県児湯郡都農町
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都農(つの)神社

ご祭神 大己貴命(大国主命)
2007年に新しく造営された拝殿と本殿である。庭園もみごとなものである。
ご祭神は九州の一宮では珍しく出雲の神さまを祀っている。

出雲の神さまから国を譲られた天孫の子孫の神武天皇は
この宮に参ってから耳川の河口から大和に向かって東征する。

私は、なぜ神武天皇は宮崎神宮ではなく都農神社から出発するのか
意味がよくわからなかった。しかし宮崎神宮は明治になってから
作られた神社で、江戸時代にはごく小さな神社だったようだ。

今は広大な宮崎神宮に比べるべくもないが
平安時代には都農神社が格式も高く、一宮とされたのだろう。
神武天皇の船出伝説は、後から付け足したものだろう
都農川から見た白い鳥居   神門の奥に新しい拝殿
太鼓橋の奥に神門  太鼓橋:手前左手にあぶら石
大きな袋を肩にかけた大国主命、
この話は出雲ではなかったか?
都農川が増水したときにこの岩(対岸にあった)
この岩上に油を注ぎ火をともして遥拝所とし

境内には摂社がいくつかあるが、いずれも出雲神話に出てくる神さまが祀られている。
日向は高千穂峰をはじめ天孫降臨の土地である。
そのような土地に、大国主命を祀る都農神社があるのはかなり不思議なことだ。
本殿:鰹木5本千木は縦削ぎ  摂社:熊野神社(出雲大社と関係あり 
素戔嗚神社(天照大神の弟)
(大国主命の正妻須勢理姫の父) 
脚摩乳手摩乳神社
(素戔嗚の妻、稲田姫の父母) 
イザナギ神が日向でみそぎをする。
天照、月読、素戔嗚の三貴神が生まれる。
左の怖い顔が素戔嗚神 
「みそぎ池」:江田神社、住吉神社の近く、
イザナギ神が黄泉の国から戻って
阿波岐原で「みそぎ」をする。 

日向の国府は宮崎市よりも北にあった  西都原古墳:イザナミ・イザナギの墓? 

 神武天皇が旅立った立磐神社 神武天皇の腰掛磐:耳川河口  
日本海軍発祥の地 あの岩を回って神武天皇が東征に出た 

一宮巡りのレポートなのだが、だいぶ話がずれてしまった。
東京から戻った宮司さんにもお話をいただいた。

宮司さん説明は、神武天皇は、その昔日本を統一した神である
大国主命に敬意を表するために、ここを訪れ戦勝を祈願したのだろう
との言葉だった。でも神話ですからとの言葉も付け加えられた。

立磐神社の近くのレストランでは、目の前の日向灘を見ながら
「あの岩の向こうを回って船出したんだ!」
と地元のおじさんが教えてくれた。

神話の土地、日向・・・地元の皆さんはどっぷりと浸かっている感じだった。
この後、日向三代を追って高千穂、青島神社、鵜戸神社を回った。
こんな動画を作った。都農神社とは関係ないけどリンクしておきます。
日向三代動画
直線上に配置
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