大江の元伊勢三社
2012年  天橋立   丹後一宮  真名井神社 但馬一宮  ジオ景観  コウノトリ   
 
北近畿タンゴ鉄道に大江という駅がある。酒呑童子の大江山だ。「酒呑童子」は植村賞を受賞した斎藤さんのヨットの名前。斎藤さんがなんでこの名前を付けたか聞きそびれたが、植村さんともなにかご縁があったのだろうかか・・・・・。
 

 宮津で乗ったばかりの特急電車をおりて、大江の駅前に出る。むかし由良の門から加古川まで、日本の最低の分水嶺をこえるマラソンをした時に、この駅前を通ったはずだ。その時に奥さまとは元伊勢神社まえで待ち合わせた。まだ携帯電話のない時代で、お互いにトランシーバーを持っていたのだが、谷間でまったく通信できず、姿が見えてからやっと通じたという思いがある場所だ。

 大江の駅から近い場所だったと記憶していたが、駅の人が「歩いたら結構かかります」と言うので、自転車を借りて(2時間200円)思い出の神社に向かう。元伊勢の外宮、豊受大神宮である。15分ほどでかすかにおぼえのある神社にでた。大きな石段があるが、その当時はすでに30km走って疲れていたので、石段の上には行かなかったような気がする。

 


元伊勢外宮:豊受大神社 
 
 
ここで奥さまと待ち合わせた
 
石段の上から門前を見渡す
 
これが伊勢神宮の黒木の鳥居
 
鰹木は10本あるはずだが、草が・・・・ 

全国の末社が四方を取り囲んでいる。さすが元伊勢
 
立派な千木、外削ぎ・・・・男神??
  大和の地にいた天照大神は、三輪の神と相並ぶのをはばかって、大江の地に移った。その時の神社がこの場所だが、わずか4年で現在の伊勢の地に移ったそうだ。

 そのさい衣食住の神である豊受の神はここにとどまった。しかし530年後、天照大神は「吾れ既に五十鈴川上に鎮まり居ると雖も一人にては楽しからず神饌をも安く聞食すこと能わずと宣して丹波の比沼の真名井に坐豊受大神を吾がもとに呼び寄せよ」、
・・・・「一人ではさびしいので、豊受神もこっちにおいでよ!」
と伊勢に呼び寄せたのだそうだ。

 以後神様たちは伊勢に移ったが、ここが元の伊勢であると、いまも信仰が厚いのだそうだ。
社殿は伊勢の豊受と同じ、鰹木が9本、千木は外削ぎになっている。私の知識では外削ぎは男神さまだ、・・・・。 

元伊勢内宮:皇大神宮
 
五十鈴川を渡って内宮へ向かう道
 
   
 外宮の上流に北近畿タンゴ鉄道の「大江山口内宮」という駅がある。そのそばには五十鈴川があり門前町も形成されている。私が勝手に思うには、下流の外宮から分かれた天照大神は、ただちに伊勢に行ったのではなく、ちょっと上流のこの地にやってきて鎮座したのではないか・・・・・。ここの神社は道路から離れているので外宮よりも神聖な感じがする。黒木の鳥居、杉の皮がついたままの非常にシンプルな鳥居がここにもある。皇大神宮の石碑から幅広くくねった長い石段がありその上に神殿がある。この日も団体の方が宮司さんに導かれて参拝していたが、深い信仰が感じられる神社だ。
なぜこの地にこんな神社があるのか。本当に元伊勢の神様は、大和からこちらに移ってきたのか。
天の橋立の根元にある元伊勢籠神社、丹波の一宮とはどういう関係なのか。
よくわからないが、なんとなく神々しい感じがする。
『なにごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる』本家伊勢神宮に詣でた西行法師の心境だ。
 
カネのなる石、たたくと澄んだいい音がする
 
日の入りの方向:岩戸山に沈む
 
多くの団体の参拝者がある

全国の末社がまとめて建てられている
  
日の出の方向、伊勢につながる聖なるライン??
 直線上に配置
元伊勢:岩戸神社  
 
岩戸山:なにやらあやしの雲
 
天の岩戸神社、下は天の安河原か??
 皇大神宮を出て、200mほど道路を歩くと、目の前にピラミッド型のすばらしい山が見えてくる。岩戸山だそうで、遥拝所がある。この景色を見れば、私でもここにはパワーがみなぎっている感じがする。さらに道路を下がると河原に降りる急な石段があり、途中に天の岩戸神社と産屋の遥拝所がある。いまの時期、葉が茂って巨岩の上にある社殿はっちらとしか見えない。これがいいのかもしれない。河原に降りると目の前の巨岩の上に社殿を見る。鎖が付いているので登れないことはないが、滑りそうだ。
   
 
岩戸神社はかなりの山の中
 
忘れてた:皇大神宮の鰹木は伊勢内宮と同じ10本:女神
 あれれ!「天岩戸神社」は高千穂にあったぞ。天の岩戸は、天照大神が天の岩屋に隠れてしまい、国は真っ暗になった。こまった神々は岩屋の前の安河原で協議をし、アメノウズメが裸踊りをした。賑やかな様子をいぶかった天照大神は岩戸をちょっとあけて様子を見ようとした。すかさずタジカラオが天照大神を引き出し、二度と岩屋に戻らないように、岩戸を放り投げた。その扉が落ちたところが、長野県の戸隠神社ということになっている。戸隠神社はいまパワースポットとしてにぎわっているが、本家はさらに強いパワーを持っているそうだ。 
  でも岩戸の前には河原がないなあ。アメノウズメが踊りをおどる場所がないじゃないか!!でもまあいいか!

 植村冒険館  一宮 天橋立 Kazの旅行編へ HOMEへ

直線上に配置