巨大なお富士さんがあった

山梨県博物館の方から鉄道王雨宮敬次郎のお話を伺った。雨宮さんは明治の実業家・投資家で甲州財閥の一人だ。新宿・八王子の甲武鉄道、八王子・甲府の山梨鉄道などに投資、東京市街鉄道にも進出した。帝都の足は甲州財閥が支配したと言われたそうだ。さらに政治家と組んでますます大金持ちになった。その話はもちろんすばらしかったが、私は次の写真の方に興味がひかれた。  雨宮敬次郎の還暦記念の宴の様子が風俗画報354号(山本松谷画)に残っている。その写真を見せてもらった。私が興味を引かれたのは、邸宅内に作られた模擬富士山だった。もとホテルニュージャパンがあった場所が雨宮邸だったが、そこに木造で22mもある富士山を、この日のために作らせたという。22mといえば相当の高さ。現在江戸の「お富士さん」が数十カ所あるが、大きいのでも8m程度(千駄ヶ谷鳩森富士でも6m)だ。22mといえば8階建てのビルの高さだ。

明治の政商と呼ばれた人たちはこんな大尽遊びをしていたのだ。集まったのは山縣有朋、後藤新平など政府要人だったという。

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