福島2 白河は飛翔狛犬の発祥の地 飛んでるよ!
白河には陸奥国一之宮と称する都々古別神社が数社ある。これは石川にある”石都々古別神社” の狛犬である。この地にはかなり変わった雲の上に載り足を後ろに流している飛翔狛犬が居る。
この狛犬を作ったのは小林和平という石工、芸術家である。子供3人を亡くし失意のの48歳の時に作った。吽形は母親で二人の赤子をおなかの下に小学生で亡くなった娘は母親の顔のそばに配した。
小林和平には小松寅平という高遠石工の伝統を引く師匠がいた。確執があったが最後には和解したが、それぞれの弟子の代で白河の飛翔狛犬の歴史は終わった。上の狛犬は川辺八幡のもの。阿形だけが小林和平のものらしい。吽形は雲に乗っていない。弟子の作品のようだ。
次の飛翔狛犬は古殿八幡のものだ。51歳の時の作品で最も脂ののった時期のものだ。古殿まで行くのは大変だが、多くの人がこの名作品を見にやってくる。
私は車を持っていないので友人の賀曽利さんに話すと「一緒に行きましょう!」と言ってくれる。バイクの後ろに載るのかと思っていたら彼の崇拝者の渡辺さんの車に乗るようにということで、あっという間に走り去った。追いかけるのは大変だ!