都内超低山登山 第22座 御田亀塚山

 今回は京浜国道と国道1号線の間に挟まれた狭い尾根道の上にある亀塚古墳に上った。尾根道は二本榎通りに続く聖坂と呼ばれている。この道に面した亀塚公園から見ればわずか高度5mほどの高度だが、第一京浜国道に面している御田八幡神社から上ると20mほどになる。国道から見たらかなりの高度になる。暑い中での登山?は階段上りだけで面白くもない。

 御田(みた)八幡の先は昔は海だった。その様子は広重の浮世絵にある「月の岬」、ちょうど同じような場所にテラスがあったので写真をとった。海なんか見えないし、妖艶そうな女性ではなく、私と同じような徘徊おじさんが体操をしていた。
 今回の一番の見どころは古墳前の二本榎通りを東海大学方面に向かったところにある承教寺の狛犬(狛件)、いったいこれはなんじゃ!
 人面で胴体は牛、この辺りには牛供養碑もあるようで牛と人間の合体狛犬ができたのかもしれない。でもやっぱり気持ち悪い。なんでこんな狛犬を作ったのか置いたのか、もう少し調べてみよう。
Wikipediaをみるとこの動物は「件(くだん)」というそうだ。人編に牛という奇妙な想像の動物らしい。件は時々一言だけ発する。その言葉は決して嘘ではなかった。そのために人々はこの獣を大事に扱ったという。
ところで書状の最後に「件の如し(如件)」という定型句を付けることがある。「くだんのごとし」は枕草子にも使われている言葉という。件が嘘をつかなかったことから、この書状に嘘はありませんという意味で「如件」と書くのだそうだ。私は証文など書いたことはないのでこの言葉を使ったことはないが、友人のビジネスマンは使ったことはあると言っていた。

小松左京は1970年の大阪万博をてがけ「日本沈没」という大ベストセラーを書いたSF作家だ。「くだんのはは」と作品がある。私は当然「九段の母」だろうと推測していたが実は「件の母」というホラー小説なのだそうだ。私は怖いのは嫌いなので読んでいないが、「件」(くだん)という言葉は結構使われている言葉だったようだ。でも私は使いたくないな。

都内超低山登山 2301 池袋富士

 昨年から都内超低山登山をやっています。超低山は3mほどから50mほどの山に登ろうということです。3mなんて登山とは言えないと言われるだろうが、足腰の弱った老人にはこれくらいでも若い人が高尾山に登るくらいのキツサガあります。先日登った大泉の中里富士(10mくらい)では両手を使ってやっと上り下りをしました。

まあ上り下りはそれほど大変ではないのでなるべく遠くからそこまで歩いて行くとそれなりに運動になります。中里富士にはたいていは大江戸線の光が丘駅から4キロほど歩いています。

さて今回は1月2日で初詣で「池袋富士」に行きました。我が家からほぼ2キロの池袋氷川神社分の境内にあります。昔はいつで7mほどの山頂に登ることができたのだが、2011年の東日本大震災の折に山頂付近に亀裂ができて、現在は修理中。登ることはできなかった。

いまは周辺にマンションが立ち並んでいるが昔は谷端川の崖上の場所に立っていたので周辺からはよく見えただろうと思う。本日は裏手に回ることができたので小御岳神社の洞穴を見ることができた。

ところで私は超低山登山家であると同時に狛犬の愛好家でもある。この神社の狛犬はなかなかユニークな感じだ。いつもは片側だけ日が当たっていい写真が撮れなかったが、本日は夕方なので両方同じように撮ることができた。帰りは谷端川の谷に降りて、といっても緩やかな坂なのであまりよくわからないかもしれない。私は昔自転車で通勤していたので坂があることはわかっていたが・・・ 谷端川を渡ると東上線の線路に出る。昔はここに転車台があったが今は電車の車庫になっている。