マングローブの講義を聞く

11月18日(火)
 駒沢大学の公開講座で、東北学院大学の宮城先生がお話になるというので、聞きにいった。久しぶりの大学の講座は心地いいもので、マングローブの話も大変ためになった。私もソネラチアやアビセニアなどというマングローブの木は見分けが着くようになっているので、周りの学生たちよりも理解が深かったような気がする。
 駒沢大学からの帰りは、とうぜん2時間ほど走った。頭を使った後は、気分良く走れる。走っているうちに今日聞いてきたことがぽろぽろ抜け落ちてきたような気がする。
 
 ここのところ、松尾くんにも指摘されるように、脳みそを筋肉に変えることしかやっていなかったので、時には筋肉をほぐしておかないといけないな。明日はみわ塾です。しっかり準備をしておかないと! 蓄積が乏しくなっているので、立ち往生するかもしれません。頑張らなくちゃ!皆さんと会えるのが楽しみです。

 夕方、川口の羽鳥くんが薬をたくさん持ってきてくれた。薬品をミャンマーに持っていきたいとしゃべったら、すぐに応じてくれた。このフットワークの良さがないと、商売はできないのだろう。けっこう繁盛していると聞いているので、ありがたく頂戴をする。感謝!感激!

高橋尚子が抜かれた!

11月17日(月)
 ADSLの不調で、しばらくホームページの更新ができませんでした。ようやく復旧したが、不調の原因ははっきりしない。YAHOOに何度も調査を依頼したが、どこも悪くない。唯一可能性があったのが、1階と2階にわけている電話線の干渉か(あるいは電話機の子機に飛ばす電波かもしれない)と思い、電気を使わない昔の電話機に変えたところ、現在はもとにもどった。
 この1週間は、ほとんど外界との接触がない世捨て人になっていた。本来原始メールの方が好きなのだが、今はもうネットにがんじがらめになっている自分を再発見した。

 日曜日は地平線会議の友人である松田さんが東京マラソンを走るので、朝から国立競技場に行った。招待選手は競技場からスタートだが一般参加は外の外苑からのスタート。ものすごい速さで飛びだした高橋尚子を外苑プールのそばで見てから、松田さんのスタートを見に行った。彼もかなりの飛び出しで、レースへの意気込みが感じられた。気温が高く、風がかなり強いので前半は自重した方がいいのにと、よけいなことを考えたが、松田さんにはあてはまらず、高橋尚子にはあてはまった。
 
 復路の最難所である四谷見附への上り坂の途中に1時間も前から陣取って、ラジオを聞いていた。快調にトップにたっていた高橋は飯田橋のあたりからヨレヨレになっているようで、この登りまで持たないのではないかと心配された。なんとなんと私の見ているすぐ前でエチオピアの選手に抜かれちゃった。後を振り向くと足元はふらついて蛇行している。これだけヨレヨレになっている姿はかわいそうで見ていられない。歩道を走って追っかけながら応援をしたが、先頭とはドンドン離れていく。 ゴールした後、無理に快活そうにしている姿も、ちょっと寂しくなった。もう一度走ればいいじゃない!まだ時間はあるのだから。

 松田さんは3時間2分、サブスリーにはちょっと届かなかったが、自分の実力を十分に発揮したようです。けっこういい年なのに、よくがんばれるものだと感心した。私もと、ついつい思ってしまうが、体力は正直で、もう目一杯の力で走ることはできません。みんなの走りを自分のことのように思いながら応援をすることに宗旨替えをしました。 

ミャンマーに見る幸せとは!

12月12日(金)  
 地平線会議の通信にミャンマー報告の短報を載せました。その再録です。
 
 向後さんのマングローブ調査のお供でミャンマーに行ってきました。国連から世界最貧国にランクされ、総選挙の結果を無視し、アウンサンスーチーさんを監禁する軍事独裁国家なんぞに行ってなるかと思っていたのですが、現地をみて大きな驚きがありました。ヤンゴンのシュエダゴンパゴダは世界一の金のカタマリ。各地に金ピカパゴダがあります。この巨大な金塊を使えば経済なんかすぐに回復するはずです。しかしミャンマー人はお金が入ると金持ちも貧乏人もお寺に喜捨するので、そこで金塊に変わり、世間には回らないので経済活動は停滞するのです。

◆社会経済が行き詰まっているのは軍事政権のだけのせいではありません。ミャンマーの人々は現代経済の価値観とは違った世界に住んでいるのじゃないかと思いました。イラワジ河口のマングローブ地域では、経済の発展=幸せ という図式はありません。世界地図では、マングローブの森=貧しい地域のように見えますが、そこでは植物、動物、人間の「共生」が感じられます。マングローブ植物だって塩水より淡水の方がよく育ちます。しかしその植物は与えられた厳しい環境の中でフテ腐れずに、そこそこ満足して生きているのです。昔の人は良いことを言ってます。「足るを知るものは心豊かな人」。

◆今はちょっと悪いが経済的に発展したアメリカ、日本にはたして心豊かな人が多いのか。欲望には際限がない。どこかで足るを知らないと、行き着く先は破滅のみ。ミャンマーの田舎に破滅を逃れるヒントがありました。それを学ぶために来年は「イラワジ・みわ塾」を開催することにしました。乞うご期待。

みわ塾野外授業 城ヶ島

11月9日(日)
 金曜日からADSLの調子が悪く、ついに使用不能、電話回線利用になってしましました。早急に回復させないと大変です。一昨日からYAHOOに連絡しているのですが、埒があきません。これを機会に光ファイバーにしようかしら!
 
 きのうは「みわ塾」野外授業で、城ヶ島に行きました。25℃にもなる暑い日で、とても11月とは思えません。太陽の爆発の影響なのかと思ってしまいます。

8時45分の三崎口行の特快の中が集合場所でしたが、高校生とは違ってオジサンオバサンは時間に正確です。総勢23人にもなったので、昼飯は魚料理の店組とアウトドア組に分かれました。アウトドア組は三崎の町でバスを下車して、魚屋さんでマグロとムツのお刺身を作ってもらい、弁当屋であたたかいご飯を買いました。再びバスに乗って城ヶ島に着くとまず最初に食事時間、アウトドアの食事は遠足みたいで、懐かしい思いがしました。
 
 そのあとは「眼力」を鍛えるためにいくつかの地層を眺めました。高校生にはこれとこれを見るようにと指示をするのですが、皆さんはそれぞれの経験があるので、ヒントをだすとその後は、大いに眼力を鍛えていました。野外観察をするときには、ある意識をもって見ると、いままで漫然と見ていた景色の中に、はっきりした線や面が見えるのです。崩れそうなので、上にのってはいけません。
 
 このようなあらたな発見の中から、自然界の巨大な力や調和などを感じることができるのです。実際の自然を「眼力」を持って観察することによって、いままで持っていた自分の自然観を見直すことができるかもしれません。高校生の観察の1/5程度しか見ませんでしたが、皆さん何かを感じてくれたのではないかと思います。

城ヶ島の写真のページ
 
 現地解散の後は、三崎の町にもどって魚を買ったり、料理屋さんに入って盛り上がったり、遊覧船で油壺に行ったり、それぞれの余韻に浸っていたようです。

 いま日曜日の午後4時、衆議院の選挙の投票率は前回より低いようです。投票所はジイサンバアサンばかりで、若い人はほとんどいません。ジイサンバアサンの将来はどうでもいい。若い人は自分たちの先行きを託する選挙なのに、なんにも考えていないのかしら。
 私の高校時代、2年上に小沢一郎氏が、2年下に鳩山由紀夫氏がいました。菅直人さんは清瀬で知り合いました。いろいろ知り合いがいる民主党が躍進してくれるといいと思っているのですが、投票率が低いと、自民党過半数は動かないだろうなあ。

みわ塾 城ヶ島 野外授業

11月6日(木)
 8日の土曜日に、三浦半島の城ヶ島に行きます。みわ塾の野外授業です。8時30分京浜急行品川駅の三崎口行きの特急の電車の最前列に集合です。

 城ヶ島は「地層の博物館」と言われるほど、さまざまな種類の地層が見られます。ふだん何となく歩いていると見過ごす事柄も、眼力(がんりき)をつけるといままで見えなかったものが見えるようになってきます。

でも雨が降りそうで、少々心配です。雨が降ったら中止です。

太陽面大爆発 磁気嵐!

ボイジャーは太陽系の彼方まで行った!

11月5日(水)

11月も、もう5日たった。先月28日の太陽面の大爆発は、まだ引き続き起こっているようだ。爆発で吹き飛んだ磁気を帯びた微粒子(太陽風)は、ほぼ19時間で地球に到達する。そして地球大気の上空で磁気嵐を引き起こす。アメリカの気象庁であるNOAAは磁気嵐の強さをG1~G5の5段階に分類しているが、今回はG5という。これまでにG5級の磁気嵐は5回観測されているが、今回のように地球を直撃するものは珍しいそうだ。

 磁気嵐の影響で、北海道や本州の一部でオーロラが観測された。オーロラの出現はロマンをかき立てるのか、そればかりが今回の太陽フレアの話題になっているが、今回の爆発の影響はかなり大きく、深刻に考えなければならないできごとなのだ。

 例えば 昨年12月に打ち上げられた国産衛星「みどり2号」は、磁気嵐の直撃をうけ機能が停止した。約820億円もする衛星だったのにほとんど成果もないままに宇宙のゴミになってしまった。太陽観測衛星「SOHO」も画像送信を停止。データ中継衛星「こだま」も一時的に機能を停止した。 インターネットの時代、通信衛星がダウンしたら大混乱になる。我が家のADSLの不調も磁気嵐のせいかと勘ぐってしまう。

 話は大きく変化するが、1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号が、26年間かかって、ついに太陽系の果てまで到着したというニュースが載っていた。太陽系の果てというのは、太陽風の届く限界だという。すなわち今回太陽面で起こった爆発で吹き飛んだ微粒子は130億km彼方まで飛んでいくのだ。

 もうひとつついでに言っておくと、この太陽風は地球の磁場に跳ね返されるので、我々の身体に直接被害を与えることはない。しかし地球磁場は地球の歴史ではしばしばN極とS極が逆転する。NとSが逆になるのに要する時間は短いが、その間しばらくの間地球磁場が消滅する。そのときには太陽風はモロに地表に降りかかる。そうなったら人間なんてあっという間に絶滅してしまうのだ。

 恐竜絶滅は巨大隕石の落下が原因とされているが、その他にも生物絶滅はしばしば起こっている。その原因は地球磁場の逆転の間に、太陽からの有害微粒子に直撃されたためと考えられている。いま我々は地球磁場によって守られているが、いつ何時地球磁場が消えるかも知れない。そんなこと考えたって、どうにもならないよと言われるかもしれない。

しかしノー天気に「ワーイ、オーロラがでたぞ」なんて喜ぶだけでなく、我々は結構危ない所に生活しているのだという危機的な状況認識も少しは必要だろう。

戸隠山荘でのOB会

11月4日(火)
1日から3日まで戸隠の都立大山岳部の山荘に行って来ました。この山荘は戸隠高原の奥社の入り口近くにあります。昭和43年ごろに土地を購入し小屋を建てたのですが、古くなったので数年前、ログハウスに建て替えました。資金はOBのカンパ、ログキットの組み立ては若手OBの労働力で、見事に完成し、くみ取りのトイレから水洗の快適な住まいになりました。

 例年11月の初めの連休はここに古手のOB連が集まります。今回17人いたのに私が最年少でした。今年は百名山を完登した平井OBの報告でした。パソコンを駆使した映像は、とてもそんじょそこらの人ではマネのできない作品になっていました。

 日曜日は快晴で、戸隠高妻山、瑪瑙、飯縄山へとそれぞれ出ていきました。私は運転手で、後から来るOBのお迎え係。スキー場の上まで行っただけで、小屋で待機。電話が来ると戸隠中社までお迎え。それでも右手のような雪の白馬三山方面を見ることができました。

 元気いっぱいの古手OBは夜が更けても、昔ながらの埒もない議論をグダグダと続けていました。バカバカしいのだけどこれがいいのです。翌日は頭の中もすっきり、家の中も掃除をしてそれぞれいつもの日常にもどりました。鈴木OBだけは5日からヒマラヤに写真を撮りに行くと言って、さらに日常を脱出していきました。