007   河内一宮    東大阪市 
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枚岡神社 
ご祭神 
 第1殿 天児屋根命  第2殿 比売御神
 第3殿 経津主命(香取神宮の神)  第4殿 武甕槌命(鹿島神宮の神)
 本日の目的である枚岡(ひらおか)神社へは、石切劔箭(いしきりつるぎや)神社の奥社から歩いて行けると聞いた。とんでもない急傾斜の道を近鉄線の線路まで下り、足がガクガクになる。ここらは高級住宅地のようで、景色は大変良いが、登り降りは大変だ。

 額田駅を経由して枚岡まであるく。駅の前にあるのは二の鳥居。さすが河内の一宮だけあって立派だが、本日は雨のために石切劔箭神社の賑わいはなく、ただひたすら静寂。

  石切劔箭神社と比べると、河内のおばちゃんの神社とお公家さんの神社という違いがある感じだ。拝殿前の鳥居は下の写真のようで、なかなかいい感じだ。その脇にあるのは狛犬さんではなく、こま鹿?さんだ。鹿は春日大社のシンボル。ということは春日大社となんらかの関係があるのだろう。

 由来をみると、枚岡神社は「元春日」と呼ばれるそうで、もともとの祭神を春日大社に分霊し、春日大社の2柱の神をこちらにお呼びして、計4柱をお祭りしているのだそうだ。神様は春日大社と同じだそうだ。・・・・・それでこちらも鹿がシンボルだが、放し飼いの鹿はいない。鹿の糞のお菓子も売っていない。
  12月25日にこのしめ縄を替えて、「ワハッハッハー」と笑う神事があるそうだ。
 春日大社と同じく、四殿が並立している。左(向かって右・一番手前)から順に第二殿、第一殿、第三殿、第四殿。
第二殿の千木だけが内削ぎ。あとの千木は外削ぎ、すなわち男神である。なぜ第二殿の女神が、最上位にあるのか、
ちょっと疑問だが、比売御神というのは実は天照大神のことだという解釈もあるそうだ。・・・・なるほど合点!
第1殿 天児屋根命(あめのこやね)天孫降臨の神話では、瓊々杵尊(ににぎ)にお供した神。
第2殿 比売御神(ひめみかみ)天児屋根命の后神で、内助の功績多い。良妻賢母、女性の鑑。
第3殿 経津主命(ふつぬし)香取神宮の御祭神。高天原から出雲国に派遣され、国譲りを行った武運守護の大神。
第4殿 武甕槌命(たけみかづち)鹿島神宮の御祭神。高天原の最高司令神、出雲国を平定。武力と権威の神。
     

拝殿からは中がわからない。

脇の高台から写真をとらせていただく。

干支の絵馬、なで鹿の絵馬も欲しいな!

末社:天神地祇社

若宮

遥拝所:伊勢神宮?春日大社 



奥社に向かう。でも雨が強くなって、展望台で引き返す。眼下には高校ラグビーのメッカ、花園競技場が見える。
奥社へ向かうハイキング道

暗峠への道、国道303号線だ! 芭蕉さまも越えた

菊の香に くらがり登る 節句かな

  奈良の春日大社参道から延びる三条通を起点に生駒山を越えて大阪の枚岡神社への最短の道が暗越(くらがりごえ)奈良街道だ。暗峠(標高455m)はその最大の難所。
 松尾芭蕉は1694年重陽(ちょうよう)(9月9日)の節句にこの峠を越えた。この一カ月後大阪で病に倒れ、亡くなった。芭蕉最後の旅の句である。ここから峠まで2キロほどだが雨で上がれなかった。病をおしてこの峠を越えた芭蕉さまの旅を考えれば、行けないことはなかった。ちょっと悔いが残る。 
・・・・翌年奈良側から暗峠へ上った。峠の茶屋でご接待をいただいき、芭蕉の足跡をちょっとだけたどった。

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