034    美濃一宮     岐阜県垂井町 33
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南宮(なんぐう)大社 

 御祭神 金山彦命 (かなやまひこのみこと)
配神 彦火火出見命
見野命
東海道新幹線が岐阜羽島駅をすぎ、関ヶ原に差し掛かる直前に赤い大鳥居がチラッとみえる。南宮大社の鳥居と知り、見に行こうと思っていた。2018年3月、四日市に行く用事があった。12時半に集合なので、その前に寄ってみた。

東海道線の垂井駅から歩くと20分ぐらいの距離だった。朝早かったが、お宮参りの赤ちゃんが数組やってきていた。こんな立派な神社に参れば、後のいい思い出になるだろう。じいちゃんばあちゃんは正装して張り切っているようだが、赤ちゃんはすやすや眠っている。でもまあいい風景だな。

この神社の神さまは金山彦の神である。鉱山を司どる神であるとされ、全国の鉱山・金属業の総本宮として古くから信仰を集めている。奉納されている金物は農作業用具が一番多い。農家が治めたわけではなく、製造者が治めたので、使う古したものではなく最新の技術を使ったものもある。古いものから新しいものまで数多く奉納されているんで、ゆっくり見るとおもしろいだろう。
高舞殿と拝殿、回廊 本殿:昇殿しなければ見えない
楼門前の太鼓橋 大鳥居:多度神社に対抗した大きさ! 
包丁、のこぎり 矛? 絵馬? 農作業用の鍬など
鎌と矛ともう一つ、なんだ?  高いのが伊吹山、つぎが南宮山 
右 いせ道、たど道 楼門の内側にいる木製の狛犬 
瓦塚:古い社殿の瓦を集めた 裏手にある稲荷神社、赤い鳥居が延々と!
 この裏手には聖武天皇の大仏建立祈願所など遺跡がのこる。また数多くの社殿がある。それぞれ由緒がありそうだが、詳しく見てこなかったが、これは昔の多くの豪族が参集したことを意味するのではないだろうか。

大昔壬申の乱のときに、大海人皇子は吉野から数人のお伴と共に脱出し、尾張・美濃で勢力を拡大してから関ヶ原を越えて近江に攻め入った。最初はわずかの人数なのにどうして近江王朝を倒し、天皇となれたのか。それはこの南宮大社を奉斎する鉄器を持った豪族を味方にしたからという説がある。

昔から私は、なぜ一度は失脚して吉野に隠遁していた大海人皇子が、突然勢力をまして、尾張・美濃の地から琵琶湖畔に攻め込んで行けたのか不思議でならなかった。この南宮大社に来てみて、ちょっとだけ謎がとけた。

何となく満足して名古屋に戻り四日市に向かった。興味深かったので、拝観には時間がかかったので、待ち合わせ時間にちょっとだけ遅刻してしまった。

 
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