049 加賀一宮 石川県白山市三宮町
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白山比咩(しらやまひめ)神社
祭神 白山比咩神 菊理媛神(くくりひめのかみ)  
  伊邪那岐尊    
  伊弉冉尊    
古代から富士山、立山、白山は霊山であった。 山頂のおられる「白山比咩(しらやまひめ)神」を崇めていたという。716年に越前の僧・泰澄が登山、開山して修験道の白山大権現を祀った。上の祭神が確定したのは、明治の神仏分離令の後である。  
【社伝から】
当社は遠く神代の昔霊峰白山をご神体として生きとし生けるものの「いのち」の祖神である白山比米大神を奉斎したのにはじまります。神祠の創建は崇神天皇の七年(約二千百年前)と伝えられます。
延喜式内の名社でありまして古来「下白山」と称せられた当社は「白山本宮」「加賀一ノ宮」として尊崇され「白山さん」としてあまねく親しまれている北陸鎮護の大社であります。

旧社地は北陸鉄道加賀一ノ宮駅前の古宮址安久涛の森でありますが、文明12年(約530年前大火によって40有余の堂塔伽藍が悉く烏有に帰しましたので、その後は末社三宮神社の境内である現在地を本宮鎮座の地と定めて今日に至ったものであります。明治維新の後は「下白山」を本社、「白山天嶺」を奥宮とし「国幣中社」として国家の殊遇を受けましたが終戦後のこんにちは全国に三千有余を数える白山神社の総本社としていやちこなる御神徳を仰がれています。 

白山比咩神社に鳥居はなかった。七不思議! 白山山頂(借り物)
参道:右手は手取川の低地 神門
拝殿 山頂奥宮遙拝所
白山は三つの峰からなる。
社殿前の狛犬 参道前の狛犬

手取川は石川県最大の川。私は手取層という恐竜が見つかる地層の名前として知っている。恐竜博物館は福井県(越前)だ。

鶴来=剣 という。白山本宮四社の一つに剣神社がある。現在は金剱神社と称しており、白山比米神社の下流にある。もっとも現在の白山比米神社は、もとの三宮の敷地にある。

右は一の鳥居前のおはぎや

    金剱宮 (白山7社の一つ。鶴来駅そばにある。鶴来は「剱」がら出た名前)
白山比咩神社に行く前に寄る。紅葉最高。 立派な神社:白山比咩神社がメインなので!
     白山奥宮 
白山奥宮 山頂のお宮(いずれも借り物写真)

■白山には登っていないので大きなことは言えない。写真もWikipedia からの借り物。いずれ自前の写真と取り替えたい。
■我が家の近くにも白山神社がある。一昨年訪れた中尊寺の奥にも能舞台を持つ白山神社があった。白山神社の総本宮は当然白山神社だろうと思っていた。しかし総本社は加賀一宮の白山比咩神社という。
■左の地図を見ると白山は現在石川県、富山県の県境にあるが、登山道(昔は禅定道)は福井(越前)岐阜(美濃)からつけられており、登山口(馬場)には寺社が軒を連ねていた。
■当然、白山登山の利権争いがおこるが、戦国時代に入り加賀の一向一揆(浄土真宗)勢の支配のため、加賀・白山比咩神社は全焼して廃寺になった。しかし安土桃山時代に加賀前田家によって、昔の三宮の位置に復興再建された。
■江戸期に入り白山の祭祀権利の争いが起こり、寺社奉行の裁定により越前の平泉寺白山神社が白山の権利を持つことになった。
■明治の神仏分離令で再び白山比咩神社が白山神社の総本社となり、越前美濃は、由緒を書き換えさせられ、分霊社に格下げされた。その後白山比咩神社は白山神域3000haを無償で譲与を受けた。
■現在は越前、美濃の白山神社も全国の白山神社の総本社を名乗っている。神さまを巡っては大変な利権争いが続いている

■ここでは加賀国一宮としての白山比咩神を参拝してきた報告です。他の白山神社に参っていないので、誤解があるかもしれないので、近々他の総本社も回ってみたい。

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