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その2その2その2その2


 昨晩はすばらしいホテルで、旧友のYAMADAくんが訪ねてきてくれた。目の前に広がる太平洋を前にすると、
彼のような世界的視野を持った人間があらわれるのかもしれない。明日歩く土佐清水の中浜は「ジョン万次郎」の故郷。
大海原をみて生きていると、アメリカまで流されても心強く生きることができたのだろう。

 すばらしいホテルのあった入野松原と砂丘は四国でも最高の場所かもしれない。しかし東南海沖地震が来たら、ひとたまりもない。
私たちは旅行者だからいいが、住むには心配が付きまとうかもしれない。砂丘の中にも避難タワーがいくつも建てられている。

 私は四万十大橋を渡って遍路道を自転車で市野瀬まで行くことにした。奥さんは土佐入野駅からくろしお鉄道で中村駅まで行き、
バスで市野瀬で合流することにした。市野瀬には真念庵という番外札所がある。


入野の松原と日の出。久しぶりに見る日の出。雄大な気分になるなあ。  昨日豪雨の中を歩いていたご夫婦遍路。同じ宿だった。
翌々日も同じ宿。東京から来たとか。日程も同じだった。

  松原から四万十川に向かう農免道路は小さな峠越えを繰り返す。全部舗装だが車はほとんど来なかった。足摺岬まで39.8qある。2日の行程で行く予定。明後日は足摺のホテルに予約を入れている。本日は久百々(くもも)あたり普通の旅程だが、どこまでいけるかわからないので、宿は予約していない。

四万十大橋:遠景は中村の町 この遍路さんも雨の中歩いていた
 
四万十川河口:遍路用の渡し舟がある。不定期
市野瀬のバス停のモダンなカフェが。ここに2日間自転車を預ける。足摺岬を往復して打ち戻す。 奥さんと合流。民宿「いさりび」を紹介してもらう。宿のご夫婦がやってきたので、荷物を預けて先に進む。
札所の間が長いのでひたすら歩くしかない。 コスモスに対抗して日傘の
下ノ加江の海岸、まあきれい!  こんな格好で走っ来た若い遍路さん 
峠越えの遍路道、ほんのちょっと!  大岐の浜、遍路橋! 
真念庵からの丁石を探す若者  真念庵から242丁(14.5km) 
大岐の松原、終点まで行ってバスで民宿へ戻った  民宿「いさりび」石川文洋さんも泊まった


市野瀬のCafeの窓の外に「民宿いさりび案内所」とあった。
今日はどこに泊まるか決めていないというと、私たちの格好を見て同情をしてくれた
お兄ちゃんが、「いさりび」は親戚だから頼んでやるよ!
土曜日なので、事前に電話した時には「満員です」と断られた。
ちょうどご主人夫婦がやって来た。「満員だけど何とかする」

ここから8キロ先だという。歩く距離は短いが、きれいで料理がいい
というので泊めてもらう。あとで岩波新書の「四国遍路」(石川文洋著)
をよむと、彼もここに泊まったという。

本日は15キロぐらいは行きたいので、荷物をご主人に預けて
民宿の前を通り越して、大岐の浜、さらに以布利まで歩き
バスで戻って来た。明日はここまで宿のご主人に送ってもらう。

宿はきれいで、桧ぶろから海が見える。高台なので
津波の心配もない。かつお料理はおいしい。
まあ言うことなしの宿だった。

  着  距離  発時間  着時間  乗り物など   
3日目 
10月29日
入野松原 四万十大橋   10q 8:00  9:15  自転車  主彦 
 四万十大橋 市野瀬  11q 9:15  10:30 四万十川河口経由
土佐入野 中村   9;12  9:24 くろしお鉄道 倫子
中村 市野瀬  10:14  10:45  バス 
市野瀬 久百々 9q 11:00 13:00  民宿経由(一緒に歩き)  一緒  
久百々  以布利  8q  13:10  15:30  歩き
以布利 久百々(民宿) 15:30  15:50  バス
距離 17q 歩き  
距離 21q 自転車  
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