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 自転車を預けたので、荷物を担がなければならない。1年2か月ぶりで調子も出ない。天候も定まらない、自転車部品もある。
ということで、いつもより荷物は重かった。それを全部担いで足摺岬まで20qを行くのはかなり厳しい。
昨夜考えた末、あと2日間は雨は降らない、寒くもならないと判断し、大半の荷物を翌々日泊まる四万十市のホテルに宅急便で送った。

 おかげでだいぶ軽くなった。これなら20q、峠越えがあっても大丈夫だ。雨具も送ったので雨が降らないことを祈るのみ。
昨日の終点の以布利まで、宿の主人に送ってもらう。
 足摺岬に向かうルートは東海岸(土佐湾)ルートと西海岸(太平洋)ルートがある。通常は土佐湾岸から足摺岬まで行き、
復路は西海岸をもどる時計回りが「順打ち」だ。

 私たちは片道だけ歩いて復路はバスにするつもりなので、ジョン万次郎の出身地「中浜」をとおる太平洋ルートをとることにした。
途中であったお遍路さんに聞くとこっちは「逆打ち」だよ、と注意される。まあどっちを通ってもお大師様は許してくれるだろう。

 バスでやってきて来て朱印をもらたら、温泉宿で宴会という遍路さんに比べれば、こっちの方がまじめだと思うのだが・・・。
でもまあそれぞれのスタイルに合った方法でいいのだろう、人と比べてはいけない。

荷物もなくなり、気軽なスタイル。 以布利からほぼ1時間で土佐清水の街中へ。

港近くの造船所。1983年だったか宿毛の竹内静夫さん製作の潜水艦を見に来たことがある。
ボイラー会社を経営していた竹内さんは、自作の潜水艦を作った。
ボイラーは内圧がかかるが、潜水艦は外圧がかかる。ボイラー技術で外圧に耐える船が作れる。

しかし、国の海運局?は自分で潜水艦を作ることはまかりならん!
として船籍を取り消した。それでも竹内さんはひそかに潜水を繰り返し実験をつづけた。

安全性も担保できたが、海運局?は勝手に潜水できないように甲板に穴をあけた。
結局竹内潜水艦は港に係留されたただの船になってしまった。

その後有志によって、桂浜の坂本龍馬の像のそばに展示されていたが
いまはもう朽ちてどこかに撤去された。

竹内さんの奥さんと我が奥さんは意気投合して、道楽亭主に迷惑をかけられたねえ!と話していた。
竹内さんの道楽はけた違い、会社をたたみ自宅も売り出し借家住まいだった。

日本国にとってはこれだけ多大な貢献をしたに見返りは何もなかった。
椎名誠さんの「活字のサーカス」という新書に竹内さんのことがかかれている。
地平線から84だったかに白根全さんが詳しく書いている。

土佐清水のほぼ全景だ。狭い湾口の奥に湖のような海がある。いま心配されている東南海地震で予想される津波に対して、
まじめに取り組んでいる。この日も町中で避難訓練が行われていた。10mの津波が来ればひとたまりもない。
しかし湾口は狭いので、そんな大きな津波は入ってこれないのではないか? でも用心するに越したことはない。
渡舟場近くに湧水があった。土佐清水の由来だ。
その先からいい道が続くが、遍路道の標識なし。
ジョン万次郎の出身地の「中浜」
国道はあんな高いところ!
海岸沿いの道は長く、危険! 民宿「夕日」が見える・そこから峠越え!
峠越えのはず!  あれ新しいトンネル!  3月に開通後、遍路道は荒れ放題! 
yamadaくんの故郷、松尾集落へ。
この辺りの集落は海抜40m以上にある。 
3巡目の四国巡礼だって! 
我らはあと50カ所ある。
お遍路さん休憩所。トイレ使えない! ヤギもお出迎え!

第38番札所 金剛福寺
第38番 金剛福寺  石がすごい。中国から輸入 ジョン万次郎像


補陀落東門である金剛福寺  浄土への入り口である。
西方の阿弥陀仏の浄土のように、南方に観自在菩薩(観音菩薩)の住処がある。
そこを補陀落浄土という。サンスクリット語では「ポータラカ」。
チベットのポタラ宮も同じ意味!
大師堂  16年前に自転車で回ったカナダ人夫妻と 
足摺岬 夕日と遍路道


  着  距離  発時間  着時間  乗り物など 
4日目 
10月30日
以布利 土佐清水  3q 7:30  9:00  徒歩(車道)
土佐清水 西渡船場 3q 9:00  10:00 徒歩(車道)
西渡船場 中浜 2q  10:00  10:30 徒歩(旧道)
中浜 松尾郵便局 4q 10:30  12:00  徒歩(トンネル経由) 
松尾郵便局 足摺テルメ下 6q 12:00 13:40  徒歩(旧道・遍路道)
足摺テルメ下 金剛福寺 2q 13:40  14:30  徒歩(車道・遍路道)
金剛福寺 足摺岬 0.5q 15:00  15:30  徒歩(歩道)
足摺岬 足摺テルメ(泊)    15:50  16:00  迎えの車 
距離 20.5q 8時間 疲れたが温泉付き豪華宿
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