第3章まで終えたつもりだったが、資金援助の奥様から「よくわからん!」と言われたので、追加で図示してみます。これでわからなかったら、次回の資金が出ません。 大丈夫かな? まずこの辺りの旧国と出雲の関係図です。黄泉津比良坂の位置が微妙です。黄泉津比良坂を西に向けて越えると、そこは「根の国」です。
第3章で、古代におこった大きな抗争を神話にしたものについて述べた。すべては高天原で行われた姉の天照大神と弟のスサノオ神の争いから始まり、最後には天照大神が取り返して争いが終わった。
最初のあらそい! 「うけひ」の審判を受けたが、判定基準を定めていなかったのでスサノオは勝手に勝利宣言した。姉の天照大神は表舞台から去り、岩戸の奥に隠れてしまった。スサノオ神の勝ち!
戦いに勝ったがスサノオは、しかし高天原を追放されて出雲に降りてきた。そこで八岐大蛇族を退治しスセリ姫を嫁にして出雲の盟主になった。 スサノオの勝ち!
因幡の国では大穴牟遅神がやってきて白兎を助け、ヤガミ姫を妻にしたのだが、兄神たちは嫉妬で大穴牟遅神をめちゃくちゃにいじめ、黄泉の国に送り込む。すなわち殺してしまった。大穴牟遅神の負け!
第4は黄泉の国(根の国)で大穴牟遅はスセリ姫の助けを得てスサノオ神をやっつける。スサノオ神から「大国主神と名乗れ!」と言われ出雲の国の盟主となる。 大穴牟遅神はスサノオ神に勝って大国主神となった。大国主神の勝ち!
幸せに暮らしていた大国主神のところに天照の使者が来るが、大国主の子分になってしまう。一番強い武御雷神が武力で出雲を奪還する。奪還というのはもともと天照大神の弟のスサノオの国だったので、取り返すのは当然のことという論理だった。最後に天照大神が勝った!