表記のようなCNNの報道があった。どうなっているのかよく解らないけど、地球規模の話は、我々の身近の「最近暑くなったよね」「温暖化でスキー場も雪不足」と同レベルでは考えられないということだろう。CO2の増加で温暖化したという説明も、近年は温暖化したからCO2濃度が上がったというのが本当らしい。CO2を減らしたからといって温暖化がおさまるものでもない。さらにいうとここ100年間の地球全体の気温上昇は0.5℃程度だ。温暖化したから南極の氷が解けて海水面が上がって平野は水浸しになるという説明は数百年数千年単位のことだ。それなのにあわてて大騒ぎするというのは、どこかで誰かがあおっているからだ。これは杞憂!マスコミ、政府にあおられて騒ぐことはないと思うのだが。
①環境庁ホームページ:
南極の氷の量は26.92×106km3、地球上の氷の90%が南極大陸に、9%がグリーンランドにあります。南極の氷の厚さは最も厚い所で4,500m、平均2,450mです。
南極の氷が溶けてなくなると、氷の重さで沈んでいた大陸が浮き上がります。また、氷が溶けたことにより、現在より海面が40〜70m上昇すると考えられています。2002年5月には、南極の大きいラーセン棚氷が崩落しました。地球温暖化の影響ではないかと考えられています。環境庁
②MSN産経ニュース
南極大陸の一部で、温暖化する海の影響により氷床の融解に歯止めがきかなくなり、将来の大幅な海面上昇が避けられそうにないとする研究結果を米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが12日、発表した出典「南極の氷床融解「限界点、越えてしまった」 2014年 MSN産経ニュース
③CNNニュース
南極大陸で年々失われていく氷よりも、増えている氷の量の方が多いとの研究結果を、米航空宇宙局(NASA)のチームがこのほど発表した。事実ならば、南極氷床の融解が海面上昇につながっているという従来の説は覆される。
NASAのチームは南極氷床の高さを人工衛星から計測したデータを調べ、その変化の様子から結論を導き出した。
南極大陸は米国とメキシコを合わせたほどの面積。氷の増減は大陸全体で一律に起きているわけではない。南極半島を含む西南極の一部で氷床の融解が進む一方、東部や内陸部の一部で氷が増加傾向にあることは、かねて指摘されていた。今回の研究では、この増加分が減少分を上回ることが明らかになったという。
氷が増加しているのは、1万年前から続く降雪の増加が原因とみられる。雪は年月を経て積み重なり、圧縮されて氷となる。
チームによれば、こうして1992~2001年には年間1120億トンの氷が新たに加わった。02~08年はペースが下がり、年間820億トンの増加となった。
過去10年以上にわたる研究では、南極大陸やグリーンランド、世界各地の氷河から溶け出した氷が、海面の上昇を引き起こしているとされてきた。西南極の氷床が融解すると、地球の海面は約3メートル上昇するといわれている。しかし新たな研究結果では、南極大陸は差し引き計算すると全体として氷が増えているため、海面上昇の要因ではないことになる。
これは必ずしも喜ばしい結果とは言えない。グリーンランドで起きている融解などの影響が、従来の推定より大きいことを意味している可能性もあるからだ。
また研究チームの指摘によれば、西南極での氷床融解は次第に加速している一方、氷の増加傾向は近年緩やかになってきた。そのため今後20年のうちに、減少分が増加分を上回ることが予想されるという。