大涌谷は今年初め噴火が起こり立ち入りは規制されていた。しかし今は解除されたのでロープウェーも動いており、行くことができる。前に来たのはいつだったか覚えていないが、確か黒卵を作っている噴出孔のそばまで行ったことがあるような気がする。いまは黒卵を運ぶロープウェイーは動いていない。
最近はやりのジオパークに指定されたので、一段と観光客も集まっているが、肝心の展示館には誰もいない。そこにはわが師の町田洋先生の名前が、箱根ジオパークの先駆者として上がっていた。箱根火山の火山灰を分析して富士箱根の噴火の編年をした学者さんだ。学生時代私は先生の車を運転して案内したものだ。そのまま運転を続けていれば、私も研究者の一員になれたかもしれないが、先生は自分で免許をとって動き回れるようになったので、私はお払い箱になった。いまから半世紀も前の話だ。
噴出孔はまだかなりの噴気を上げている。まあ昔からこんなものだった。しかしいつ噴火するかは、御岳山の爆発を見れば、誰にもわからない。もしかすると噴火するかもしれない。その時にはあきらめるしかないという覚悟を持って見学に来た方がいい。絶対安全ですよ! などと宣伝してはいけないだろう。動画を添付したがうまくみられるのだろうか。