墨坂神社 宇陀(菟田)

伊勢本街道の出発点の榛原にある由緒ある神社だ。20年前に伊勢から峠を越えて走ってきた。夕暮れの川沿い、参道の灯篭に明かりが次々に灯っていったことを鮮明に覚えている。神武天皇がここ宇陀で大きな合戦を戦って、敵を「撃ちてしやまん」と散々殺して勝利を得て奈良の盆地に入っていった。その後崇神天皇の御代に疫病が蔓延した。神様から「赤盾8枚、赤矛8竿をもって墨坂の神を祀れ」とのお告げがあった。その通りしたら疫病が去った。

161003sumisaka3 この話は実は三輪山伝説と同じなのだ。三輪山に大物主神を祀れば疫病が収まると告げられて、オオタタネコという人が祀ったという話だ。たぶん本当にあった話で、各地の有力神社に疫病退治の祈祷をするように命令が発せられたのだろう。三輪山も墨坂神社にも。私はさまざまな状況からこの命令を発したのは巫女であるヤマトトヒモモソヒメだと思っている。この時代国を治めるのは武力よりも霊力の方が力があったはずだ。もうさっしのいい人は、ヤマトトヒモモソヒメってヒミコじゃないの?と思われるでしょう。私の推理はそのとおりです。根拠についてはまもなく発するつもりですが、検証は難しいですね。161003sumisaka4本殿は春日大社から移築したものだそうだ。でも神様は大物主神ほか5神である。 161003sumisaka5本殿の千木は天を突く格好で出雲系列だ。通常ある横棒の鰹木はない。もしかすると台風で倒壊した時になくなったのかな?でももともとないみたい。
ついでにここのご神水は「波動水」とある。E本勝さんの「波動水」と関係があるのか聞きたいが、ご本人が14年暮に亡くなったので聞きようもない。

 

 

 

 

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