八甲田山 その4

スキーがすんだらそれ温泉!
八甲田山の周りにはヒバ千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉をはじめとして多くの温泉地がある。

酸ヶ湯温泉 千人風呂がある。27日撮影

しかし酸ヶ湯温泉以外はほとんどが冬期は休業。しかしKさんの定宿である「みちのく深沢温泉」は唯一冬期休業。地元の人は時々来るが、観光客はよほどマニアックでなければここには来ない。青森連隊の遭難碑がある銅像茶屋 (冬期休業)よりもさらに数キロ奥にあるので冬期は絶海の孤島になる。 先代のおじいさんが偶然開拓した温泉だから歴史はないが、泉質はすばらしい。噴出孔でも45℃程度ていどなので、加温も加水も必要ないかけ流し温泉だ。湯量も半端でない。ご主人は毎日午後8時に湯を落とし掃除をする。そのために温泉特有のぬるぬるがまったくない。私は温泉ぬるぬるが苦手なので、ありがたい。朝は3時に湯をため始める。6時にはひろい湯舟が満タンになるので顔を洗う代わりにざぶん! 私たちは1日に朝昼晩3回は入っている。 誰かのブログで、「湯はいいのだが休むところがない! お母さんの話が分からない!」などと書いていた。この人はまったくわかっていないなあ。お母さんの居間だかお店だかわからないがドラム缶を半分に切った大きなストーブの周りがお休みどころ。ここに何となく座って、自分でコーヒー入れたり、お茶を飲んだりすればいい。暇な時にはお父さんやお母さんが津軽弁だか青森弁だか、よくわからないが、話し相手になってくれる。なんとなくにこにこしていれば場はなごみ、温かさが伝わる。言葉はただのおまけだ。そんな雰囲気が好きな人にはたまらない魅力だろう。都会風のしゃれた雰囲気でなければ嫌だという人は酸ヶ湯温泉に行けばいい。宿の部屋はこの極寒の中でも暖房なしで温かい。床下に温泉水が流れている。オンドルと同じだ。

最後の日、寒い中ずっと見送ってくれていた。ありがとうございました。

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