今年になって初めて高尾山に行った。昨年末のダイヤモンド富士以来で3か月ぶり。日曜日でいい天気なので高尾山口は大混雑だろうと推測して、高尾駅から梅郷経由で登ろうと考え、歩き始めた。 駅前には山伏の一団がいる。高尾山は神仏混交の寺で薬王院という寺と飯綱権現を社とが一緒にある。高尾山で修行するのは修験道の山伏だ。いまもときどき寺の奥からほら貝の音が聞こえてくることがある。しかし一般の山伏姿の信者が大勢集まるのはあまり見たことがなかった。本日は夕方から火渡りの行事があるとか。
梅郷は今がさかり。小仏の関所跡の公園あたりから大勢の観光客がぞろぞろ歩いている。頭の上に高速道路があるあたりが一番賑わっていた。私も写真を撮る。奥さんから高尾山はスギ花粉だらけだからマスクをするように言われたが、フリースを着ていたので花粉は尽き放題だった。
蛇滝のコースから登り始めた。登山口の脇の高台に神社があった。石段を登ってみると社殿は焼け跡になっている。誰かが火の不始末をたのだろうが、バチあたりな奴がいるものだ。こんな田舎神社はもう再建されることはないだろう。こんな神社でも立派な文化財、大事にしてほしいな。
今回の目的は上のお堂にお参りすることだった。最近腰痛がひどく布団から起きるのに一苦労がある。このお堂は修験道を始めた役行者を祀るものだ。韋駄天の神としても知られ、二匹の鬼を連れて修行を重ねた人。もとは本堂にあったが明治政府の修験道廃止の政策のせいで端っこに追いやられた。
このお堂にだけ参って、頂上にはいかず4号路を回って琵琶滝経由で戻った。頂上の寺社にもいい狛犬がいるが、琵琶滝の修行場にもいい狛犬がいた。滝はほんの少し以下写っていない。