原発の報道 テレビ!

 NHKの籾井会長が「当局の発表の公式見解を伝えるべきだ。いろいろある専門家の見解を伝えても、いたずらに不安をかき立てる」と指示した。NHKはお上の公式の報道だけを流せという意味だろう。これは熊本地震を基に述べたもので、原発以外でも自衛隊の活動をもっと伝えるようになど指示したそうだ。この会長はNHKを政府の広報機関と勘違いしているようだ。お上の言うことだけを真に受けていたら、とんでもないことになったという反省は少しもないようだ。

 不思議なのは、これだけ重要なことに対してどこからもほとんど反論がないなんておかしいんじゃない。NHKには反骨のジャーナリストはいないのか? 昨年原発に対して批判的報道をしたということで大越キャスターがニュース番組をおろされた、今年の3月には国谷さんが23年間やっていたクローズアップ現代がなくなった。民放でも古舘伊知郎がクビになった。政府に批判的な番組は軒並みなくなり、どうでもいい芸能人のお茶らけ番組ばかりになった。

■ テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、『一億総白痴化』が展開されていると言って好い。「週刊東京」1957年2月2日号 – 大宅壮一
・・・大宅壮一の心配通りの現象がますます進行している。でも安倍内閣は実に賢く、この言葉をもじって『一億総活躍』という言葉を作りだした。なかなかやるなあ。

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