植物園、日本を振り返る!

160808ran01 孫に連れられてホテルの近くの植物園に歩いて行った。ボタニックガーデンと呼ばれるが、都心から歩いていける場所に広大な植物園があり、無料で入ることができる。大勢のランナーが走っている。私も走りたいのだが、この暑さと湿気ではちょっと勘弁してほしい。

しかしランはこの気候に合った植物らしい。街の街路樹にもランの花が寄生している。昔エクアドルに行ったことがある。シンガポールと同じ赤道直下で海岸に近い湿った気候だった。そこでは電線にまでランが寄生していた。空気中の湿気で根っこが育つそうで、土は必要ないとのことだった。シンガポールでは電線にくっついたランは見なかったが、樹木にはびっしりとついていた。 ロンドンのキューガーデンに行ったことがあるが、英国人がいかに植物を大切にしているかよくわかった。ここシンガポールでもその伝統が息づいている。現在は経済と教育一辺倒のように見えるが、英国人の伝統文化は根強い。

ちなみに建国の父であるラッフルは植物学者でもあり、かの巨大な花であるラフレシアの名付け親でもある。植物園にラクレシアがあるかと思ったが、一見したところでは見えなかった。写真でしか見たことはないが実物はとてつもなく臭いにおいを発する花だから、植物園にふさわしくないかもしれない。
木の幹にくっついたランや、大きな葉っぱを出すオオタ二ワタリなど、どうやって水分をとるのか不思議な植物がたくさんある。子供たちも根っこが空中にある植物を見たのは初めてだろう。

160809marina01シンガポールの人口密度は国別でいえばモナコに次いで、6800人/㎢ である。同じ面積の東京23区は14400人/㎢ シンガポールや香港やマカオなど狭い地域に人口が密集している感じがするが、東京23区はそのまた2倍以上の人口密度だ。電車が混みあい、道路が渋滞するのはあたりまえだな。住居も「ウサギ小屋」と揶揄されるがせめて犬小屋ぐらいに格上げできないものか。東京に公園や緑が少ないのもしかたがない。ともかく人口が多すぎるのだ。そんなことを感じた。

シンガポールの最新の繁華街マリーナ地区は東京お台場と似ている。海の面したあたらしい埋め立て地に作られた人工的な街だが、巨大建物と同時に大きな公園、緑に包まれた太陽光発電所が作られている。またとてつもなく大きなフラワードームもある。それらを合わせてすばらしい繁華街が形成されている。
お台場も東京オリンピックが終わった跡地を全部公園にして緑をいっぱいにし、地産地消の発電所を作れば、マリーナ地区のように大発展するに違いない。お台場にカジノをなど目先の儲けに走る人もいるが、ゆとりある世界の観光地にはなれないなあ。小池知事、お台場をシンガポールのマリーナ地区のようにしていただけないか! 一度視察してほしいものだ。

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