朝外を見ると赤い朝日が昇ってきた。本日は快晴。天気予報では午前中は晴れ、でも午後からは崩れると言っている。8時にゴンドラが動くと同時に出発。一気にりーゼングラードという最上部ゲレンデに行く。しかしまだリフトは動いておらず、真っ白な一枚の壁がわれらを待っている。ここ二日間に50センチほど降っているようで、快適な新雪のようだ。 一回下に降りて、登ってきたらもうすでに何人か滑っている。急いでわれらも新雪にシュプールをつける。私の使っている新しいスキーはかなり幅が広く、新雪にも潜らない。快適に新雪を乗りこなすことができた。と本人は思っている。いいスキー板を買ったと自己満足。
しかし空には急速に薄い雲が広がってきた。白馬で遭難したらしい山スキーヤーの捜索のヘリコプターが飛んでいるが、だんだん雲いきが怪しくなってくる。早く見つけられたらいいのに、と祈るばかり。
だんだん雲が広がって、視界が悪くなっているのに、大勢の人が最終リフトから唐松岳に向けて上がっていく。「おいおい天気は悪くなっていくだけだよ。やめとけよ!」と言いたいけど、そんな声は届きそうもない。ほとんどの人は外国人。さすがにこんな時には日本人は行かないだろう。事故がなければいいのだが・・・・