紀伊国府は府守神社

紀伊国の昔の名前は古事記にあるように木国だった。その後律令制の国は二文字にするという命令が出たので「紀伊」国になった。しかし呼び名は「紀の国」が使われた。紀伊国屋書店は「きのくにや」である。現在の和歌山県、三重県がその範囲であった。

紀伊国国府
和歌山市に府中という地名がある。そこに府守神社がある。国府を守るという意味か? このあたりだろうと推定されているが発掘はなされていない。地元の皆さんの信仰は厚く、生まれたばかりの娘さんを神さまに見せるという御夫婦がやってきた。暑いのですぐに涼しい家に戻っていった。

紀伊総社 大屋津姫神社
昔は総社があったが明治のころに紀伊駅に近い大屋津姫神社に合祀されたという。総社の社殿は見つからないので確認はできなかった。とりあえず大屋姫神社を総社の代わりにアップしておきます。この神社の周囲は発掘されており宇田森遺跡として保存されている。狛犬は境内摂社にあった。

紀伊国分寺 紀伊国府から紀伊国分寺に行くには紀伊駅から阪和線で和歌山駅まで行き紀ノ川に沿う和歌山線で下井坂に行かねばらならない。なんとか直接行く方法がないかと思っていたら、紀伊駅から近畿大学に行くバスが近くをとおるという。紀ノ川の段丘をバスは進む。近畿大学は根来寺のさらに上部にある。曲がり角でおりて下井坂への道を下る。本日は猛暑日、日陰がまったくないので下り道なのに難行になる。15分ぐらい下ると日吉神社があった。なかなかいい狛犬があった。

日吉神社の隣に国分寺跡がある。礎石などが復元保存されている。国分寺の建物も残っているようだが、資料館はまたまた休館で確かめることはできなかった。本日は火曜日、月火は休館日とか。残念。

国分尼寺跡
資料館が休みなので暑い中休むところがない。国分尼寺は塔跡しか残っていないという。地図を見ると簡単そうだが影をたどって歩いて行くと探し当てるのはなかなか難しく時間がかかった。そこから下井坂駅へやっと戻ったが、涼むところがない。電車は1時間後。自販機でコーラ2本一気に飲んだらさらに厚くなった。こんな時期に国府めぐりなどやってはいけない。

おまけ和歌山駅で紀伊みなべに行くために特急くろしおを待っていると、駅員が「みなべに行く方ですか?」と聞く。天王寺駅で間違った切符を売ってしまったので取り換えるために待ってましたとのこと。私の切符は和歌山―海南間のわずか一駅分の特急券だ。一駅特急であとは鈍行というのはおかしいなとは思っていたが、コロナで特急は海南までしか行かないと聞いて納得するしかなかった。しかしあとで気が付いたのか天王寺の駅員が和歌山駅に連絡したようだ。和歌山海南駅の特急券は1000円、鈍行に乗り換えるのだから特急券は必要ないので返金しますとのこと。そのためにわざわざ待っていてくれたのだ。JR西日本の親切に感激。暑さは飛んで行った。

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