狛犬行脚-09 狛犬の左右の配置

日本の狛犬の配置 前向き?横向き?

獅子狛犬は左右に一対になっていることが多い。下の写真は台湾の故宮博物館前の獅子である。守るべき建物を背にして正面に向かっているのが特徴である。 この写真はラオスの王宮の前で撮ったもの(山下佐都子さん撮影)中国のものと同じく正面を向いている 。なんかかわいいね! つぎは日本の普通の神社。狛犬はお互いに対峙しているが、顔だけは正面を向いている。むかって右が阿吽の阿、左が阿吽の吽の形をしている。 津山の中山神社の狛犬。尻尾を立てているのと蹲踞の狛犬の二対がいる。どちらも横向き!手前の狛犬はかなり大きい。 青梅の御嶽神社の青銅製の狛犬。正面を見ないでお互いを見あっている。北村西望作、鋳型があるので同じ狛犬が各所にある。 糸魚川のヌナカワ神社、檻に入っているみたいでちょっとかわいそう。 戸隠奥社の隋神門前の新しい狛犬。最強のパワースポットだそうで雪中でもお参りの人は多い。これも顔だけ正面向き! 日本にも正面向きの狛犬(獅子と書いてある)がいました。四国霊場88カ所の結願寺の大窪寺。お遍路さんをお迎えしているような感じです。魔物を排除する感じではないところがいい。  日本の狛犬配置はほとんどが左右が対峙する関係。顔は正面向き。神様や高貴な人が住む館に門番が尻を向けるのは失礼だという思いがあったのではないか。だから日本の狛犬(門番)は正面向きではないのだろう。

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