狛犬行脚-13 石都々古和気神社 空飛ぶ狛犬

空飛ぶ狛犬!

 陸奥国の一宮の石都都古和気(いわつつこわけ)神社の鳥居奥にいる狛犬である。こどもをつれて波の上を泳いでいるのか、雲の上を飛んでいるのか? 地に足がついた狛犬ではない。なぜこのような形になったのかわからないが、この子づれ狛犬の作者の思いを託したものだといわれている。

製作者は小林和平という地元の石工。師匠の小松寅吉の技術を受け継ぎ、獅子像彫刻を芸術として開花させた名工であり、福島県内の狛犬のファンが多くおり見学の観光客は絶えないという。この狛犬は川辺八幡神社の阿形の狛犬である。吽形は別の作者である。実は私は見たことがないので写真を模写した。この方が体にある模様がよりよく表現できたかなと思う。(模写するのに時間がかかっているのでしばらく人の写真を借用)

空飛ぶ狛犬は他にもある!

小林和平のものとはだいぶ違うが、「空飛ぶ狛犬」という感じはする。能登の二ノ宮の天日陰神社のものである。備後一宮のスサノオ神社の狛犬である。阿形の狛犬が逆立ち玉乗りをしている。

栃木県の大平山の石段上にいた狛犬。阿形の狛犬が空を飛んでいる。ここの石段は1000段ほどある。もう登るのが嫌だという場所にある。この狛犬のように飛んでいきたいものだと思った。

神武天皇が東征した時にいったん筑紫の岡田宮に寄ってから瀬戸内海に入ったという。筑紫の岡田宮にはこんな玉のり逆立ち狛犬があった。

足を蹴り上げ飛んでいくような狛犬は各地にいくつもある。しかしいずれもそれほど芸術性に富んでいる感じはしない。福島の小林和平の狛犬とはだいぶ違う。小林和平狛犬が人気があるわけがわかる。この夏小林和平の狛犬を探しに行き予定なので、この項は未完です!

 

 

 

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