今日は終戦記念日

8月15日(金)
 今日は終戦記念日。あの時から自分の年齢マイナス1の年が過ぎました。もう戦争はしませんとその時に、みんなで誓ったのに、今では戦争に加担することが国際協調、国際正義のような風潮が広がっています。正義は大事です。しかし自分だけ独りよがりの正義は、ただの思い上がりです。もちろんフセインが金正日が正義だとは言いません。イラク、北朝鮮をみると、爆弾を落として叩きつぶしてしまうことが最良の方法のように思えます。おそらくその国民にとってもいいことなのでしょう。

 しかし振り返って、58年前の日本を考えるとき、日本の軍部を叩きつぶすために東京に大空襲をし、広島、長崎に原爆を落とし、多くの人たちを犠牲にした戦争を容認できるかと言えば、当たり前のことですが、「否」です。戦争を始めたのは日本軍ですが、原爆は早く戦争を終わらせる手段だったとの抗弁は納得できるはずはありません。ここには一人一人の人間に対する尊厳、思いやりは何もありません。最近の戦争は精密誘導爆弾を使うので、犠牲者は少なくないというけど、発想は今までと同じで、人間を一まとめの「もの」として見るだけで、「人々」と考えるという発想はまったくありません。

 戦後58年の今、個人を大事にするといいながら、ドンドン反対の方向へ動いています。テレビでみると政治家はみな「平和、平和」と安易に言葉を発します。しかし実体の伴なわない言葉はむなしく響くだけです。

 ところで「それではお前は?」と答われたとき、いま自分の言葉も上滑りしており、反省せざるをえない状況です。私の場合何ができるかと言えばマラソンしかありません。それが世の中になんの役に立つかはまったく不明です。でもみんなで気分良く走っていれば、戦争をしようという気にはならないことだけは確かです。これからも走りながら言葉を発しようと考えています。ただの徘徊老人にならないよう、発信もし続けます。

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